建国記念日とナショナルデー

今日は戦前の紀元節を復活させた「建国記念の日」である。明治6年に日本政府が新暦に切り替えたあとで、日本書紀の神武天皇即位日をムリヤリ新暦に換算して決めた日だったかな。

何度も書いたことだが、世界には「ナショナルデー」という観念がある。wikipediaには、「ある国が、その国にとって最も記念すべき日として定めた記念日である。 多くの国では、独立記念日、建国記念日など、その国の歴史上重要な出来事があった日をナショナル・デーとしている」と書かれている。王政の国では現国王の誕生日などを祝う国もある。自国のナショナルデーには在外公館(たとえばハノイの日本大使館)がレセプションを開く。
ベトナムのナショナルデーは9月2日の独立記念日(ベトナム語でngày quốc khánh つまり「国慶の日」)である。

では日本のナショナルデーはいつか。ネット上では、建国記念日がそれだと説明している記事もあるようだが、外国で暮らしたらわかる。これは間違いである。現在の国家体制ができた日ということで憲法記念日? やっぱり自民党政権はそういうことをしないよね。
日本の在外公館が祝っているのは天皇誕生日である。
それが示すのは2月11日の建国記念日は、完全に国内向けの日だということ。この日がナショナルデーというのは、恥ずかしくて外国では言えないだろう。
神武即位日が史実でなく創作されものだという問題もあるが、旧暦でやるならともかく、全然原理が違うグレゴリオ暦で2月11日に置き換えて平気というのも、なんともいえないところだ(そういうことをやる日本文化のユニークさを世界に示す意味はあるかもしれないが)。


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ダオ・チーラン

Author:ダオ・チーラン
ヒツジ年生まれで写真のニワトリに深い意味はない。横浜で生まれ育った関東人だが、大学入学後現在まで関西で暮らしている。
本業は歴史学者で、専門は中・近世のベトナム史、海域アジア史、歴史学の評論・解説など。
趣味はパ・リーグを中心としたスポーツ、鉄道ほか。
このブログの意見はすべて筆者個人のものであり、いかなる組織にも関係ありません。

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