古い常識の害悪

高度成長期までの古い常識で、日本と世界の桎梏になっているものが少なくない。政治家やマスコミを含む大人たちの世界史・日本史理解もその深刻なもののひとつであることは、再三述べてきた。

プロ野球もこの問題が深刻な世界である。マスコミやスポンサーもだが、ドラフト会議のあとにしばしば醜態をさらすのが、選手本人はそっちのけで「巨人でなければ絶対ダメだ」と騒ぎ立てる親や親族の存在だ。このごろの選手は昔と違い、どの球団でも行くという選手が大半なのだが(そもそも球団を選べるような有力選手なら、日本の球団に骨を埋めるよりメジャーに挑戦したいだろう)、親だの祖父だの「雀百まで」で巨人、巨人と言い続ける。これはこれで「それだけの強い印象を残したあの時代の巨人、とくにON」は歴史学の興味深い研究対象なのだが、現実の選手にとってこれは迷惑だろう。

(阪急ブレーブスもだが)西武ライオンズ黄金時代の大エースとして君臨し、軽く200勝する人生を選べた江川卓。福岡に根付き日本一を勝ち取るダイエー・ホークスの功労者になれたはずの元木大介。ジャイアンツ愛を貫いたあげくに中途半端な成績に終わり、そのジャイアンツの指導者にもなれなかった彼らの野球人生は、本当に幸せだったのだろうか?
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ダオ・チーラン

Author:ダオ・チーラン
ヒツジ年生まれで写真のニワトリに深い意味はない。横浜で生まれ育った関東人だが、大学入学後現在まで関西で暮らしている。
本業は歴史学者で、専門は中・近世のベトナム史、海域アジア史、歴史学の評論・解説など。
趣味はパ・リーグを中心としたスポーツ、鉄道ほか。
このブログの意見はすべて筆者個人のものであり、いかなる組織にも関係ありません。

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