「東南アジアの社会と文化研究会」のお知らせ

この会の発足の経緯なども、もう覚えている人は少ないだろう。
いずれにしても、地域研究も歴史学と同じで、「そういう小さな事例研究を繰り返して結局なにになるのだ」という問いへの答え方が問われる時代になっっている。

第73回「東南アジアの社会と文化研究会」を下記の通り開催します。
今回は摂南大学の上田達氏をお招きし、マレーシアのスクオッターと先住民概念についてお話しいただきます。

オープンな研究会ですので、ぜひお気軽にご参集ください。
事前登録等の手続きは必要ありません。
また、研究会後には懇親会を予定しております。

●日時
2016年2月12日(金)16:00~18:00(15:30開場)

●場所
京都大学大学院アジア・アフリカ地域研究研究科
総合研究2号館(旧・工学部 4号館)4階大会議室 AA447
(京都市左京区吉田本町京都大学本部構内 百万遍のすぐ近くです。)

会場についてはこちらもご参照ください。
http://www.asafas.kyoto-u.ac.jp/about/access.html
地図が二枚ありますが、下の方の地図(「本部構内」)です。

●話題提供者
上田 達氏
摂南大学外国語学部准教授

●発表題目
都市集落の「耕作者」

●発表要旨
本報告は、マレーシア・サバ州の都市集落における「先住民」概念がいかなる社会的位相にあるのかを示すことを目的とする。報告者は、2003年から州都コタキナバルの中心部に近い集落(以下、K集落と称する)で調査してきた。K集落は、1970年代以降、増加する都市人口の受け皿の一つとして居住が始まり、現在は1000人以上の住民が暮らす集落である。都市部にある公有地に無許可で建てられた家々からなるK集落は、長らく違法なスクオッター集落という位置づけを受けてきたが、1998年にK集落の大部分の土地が「先住民の村」として認められ、今日に至っている。ただ、「先住民の村」と画定された土地の外部の土地では、住宅や道路を建設する計画がしばしば持ち上がり、立ち退きをめぐる問題も起こっている。こうした状況の中、近年K集落で「耕作者」という名の組織が結成された。K集落の住民を主要なメンバーとして、都市における文化的アイデンティティの保持を設立の契機として謳う一方で、「先住民の村」の区画の外側への居住地の拡大を活動の一部に取り込んでいる。本報告ではまず、「先住民の村」としてのK集落を概観したうえで、「先住民のNGO」と自称する「耕作者」の活動を紹介したい。

●東南アジアの社会と文化研究会 2015年度世話人代表・研究会事務局
加藤裕美
kato(at)cseas.kyoto-u.ac.jp
今村真央
imamura(at)cseas.kyoto-u.ac.jp

●「東南アジアの社会と文化研究会」のウェブサイトには、今回の研究会の案内、発表要旨、研究発表に関わる写真が掲載されていますので、ご覧ください。
http://www.chiiki.cseas.kyoto-u.ac.jp/syakai-bunka/
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プロフィール

ダオ・チーラン

Author:ダオ・チーラン
ヒツジ年生まれで写真のニワトリに深い意味はない。横浜で生まれ育った関東人だが、大学入学後現在まで関西で暮らしている。
本業は歴史学者で、専門は中・近世のベトナム史、海域アジア史、歴史学の評論・解説など。
趣味はパ・リーグを中心としたスポーツ、鉄道ほか。
このブログの意見はすべて筆者個人のものであり、いかなる組織にも関係ありません。

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