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東南アジア学会関東例会のお知らせ

2015年度1月関東例会を1月23日(土)に開催いたします。

今回の報告は、下條尚志会員による「脱植民地化過程のメコンデルタにおけるクメール人の言語・仏教・帰属」と、渋谷節子会員による「
ベトナム•メコンデルタの都市で働く若者と農村の家族」です。

詳細は以下をご覧ください。多くの方のご参加をお待ちしております。

2015年度1月関東例会

日時:2015年1月23日(土)(13:30~17:45)

会場:東京外国語大学 本郷サテライト5階セミナースペース(http://www.tufs.ac.jp/access/hongou.html)

☆第1報告(13:30~15:30)
報告者 : 下條尚志 (京都大学大学院・研究員)
報告題目 : 「脱植民地化過程のメコンデルタにおけるクメール人の言語・仏教・帰属」
コメンテーター : 五島文雄(静岡県立大学国際関係学部国際言語文化学科・教授)

報告要旨:フランス植民地統治が終焉を迎えた20世紀半ば、メコンデルタのクメール人達は、南ベトナム,カンボジアという2
つの国家と関わらざるを得なくなった。両地域が植民地として超域的に統合されていた仏領期、かれらは、クメール語や上座仏教を通じ、メコンデルタからカンボジアにかけて生成されていた広域的な社会環境のなかに生きていた。しかし、この社会環境は、フランスに代わって新たにメコンデルタを統治することになった南ベトナムのゴー・ディン・ジエム政権の統治によって、次第に変化を余儀なくされる。ジエム政権は、国籍変更や公立学校でのクメール語教育の廃止、従来のクメール人政治組織、仏教組織の再編を図り、メコンデルタのクメール人とカンボジア社会との紐帯を国境線で断絶しようとしたのである。この統治への不満は、カンボジア社会との従来の関わりに価値や利益を見出していた上座仏教界や住民達の間で高まってゆき、やがて反政府運動に身を投じる者も現れていった。本論は、メコンデルタ沿岸部ソクチャン省の一地域社会における言語・仏教・帰属という問題に焦点を当て、新たな国民国家が形成される過程で、住民達と新興国家との間で生じた軋轢について考察するものである。



☆第2報告(15:45~17:45)
報告者 : 渋谷節子(星槎大学共生科学部・教授)
報告題目 : 「ベトナム•メコンデルタの都市で働く若者と農村の家族」
コメンテーター : 古屋博子(放送大学・非常勤講師)

報告要旨:メコンデルタの農村では共同体意識が低く、家族が社会的、経済的位として重要な役割を果たしていることが、
これまでの研究からわかっている。農業は家族単位で行われ、特に自由市場経済化のもとで競争が激しくなる中、家族の重要性も増して来た。しかし、近年、
消費文化の浸透と現金収入の必要性から農業を離れ都市で仕事に就く若者が急増している。こうした新たな仕事がどのように農村の家族のあり方に影響してい
るかを知るために、2014年と2015年にカントー市(旧カントー省)ロントゥエン村から街に働きに出ている若者とその家族を対象とし
たインタビュー調査を行った。その結果、多くの若者が収入を利用して農村の家族のためにさまざまな消費財を購入していること、また、
上司や同僚といった都市の仕事で築いた新たな社会関係も、農村の生活でも活用されるようになっていることがわかった。
若者達が農業以外の仕事を通して経験している消費文化や社会関係は、一方では従来の農村の家族生活に取り込まれながら、
他方ではそのあり方を変化させていると言える。

例会の終了後に、同会場にて懇親会を予定しております。

ご不明な点などございましたら、関東例会委員メールアドレスまでご連絡ください。
kanto-reikai(at)tufs.ac.jp

多くの方のご参加をお待ちしております。

関東例会委員
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プロフィール

ダオ・チーラン

Author:ダオ・チーラン
ヒツジ年生まれで写真のニワトリに深い意味はない。横浜で生まれ育った関東人だが、大学入学後現在まで関西で暮らしている。
本業は歴史学者で、専門は中・近世のベトナム史、海域アジア史、歴史学の評論・解説など。
趣味はパ・リーグを中心としたスポーツ、鉄道ほか。
このブログの意見はすべて筆者個人のものであり、いかなる組織にも関係ありません。

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