スポンサーサイト

上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。

リメンバー・コタバル

毎年12月8日には書くのだが、今年は慌ただしい東京出張などで書けなかった。
日本ではいまだに、「真珠湾奇襲で」「太平洋戦争が始まった」という言説が再生産されているが、これはアメリカから見た歴史であって、日本が戦争を行った歴史としては正しくない。
事実は(偶然だが)英領マラヤのコタバルへの上陸で戦争が始まっている。その戦争は、戦場の所在から見て「アジア太平洋戦争」と呼ぶべきであろう。したがって、日本の宣戦布告無き奇襲を非難するなら、「リメンバー・コタバル」ではないのか。

ついでに日本軍がコタバルの北方、タイ領のソンクラーにも(タイとの中立条約を無視して)上陸し、戦闘が起こった事実も、「真珠湾攻撃で太平洋戦争」説では抜け落ちてしまう。

このように最初は「鬼畜米英」と戦闘状態に入ったはずが、いつの間にかアメリカだけと戦い太平洋だけで負けたような話になっていく従来の説明は、おかしいと思わないのだろうか。
こうなるのは元はといえば「(大東亜戦争でなく)太平洋戦争と呼べ」という占領軍の強制だろうが、独立回復後も日本側でこれを再生産し続けているというのは、要するに対米従属を自分で内面化したということ。

自分がナンバーワンではないことを前提に、「自分はナンバーワン(だけ)に負けたのだからしょうがない」と思い込むことで、自分がいろんな相手に負けた事実を無かったことにする。つまり自分は「その他の国よりは上なのだ」と思える周辺根性の典型である。はは、悲しいね。

これらを歴史教育の場で常識にしなければならない。
関連記事
スポンサーサイト

コメントの投稿

非公開コメント

プロフィール

ダオ・チーラン

Author:ダオ・チーラン
ヒツジ年生まれで写真のニワトリに深い意味はない。横浜で生まれ育った関東人だが、大学入学後現在まで関西で暮らしている。
本業は歴史学者で、専門は中・近世のベトナム史、海域アジア史、歴史学の評論・解説など。
趣味はパ・リーグを中心としたスポーツ、鉄道ほか。
このブログの意見はすべて筆者個人のものであり、いかなる組織にも関係ありません。

最新記事
最新コメント
最新トラックバック
月別アーカイブ
カテゴリ
アクセス・カウンター
あなたは
検索フォーム
RSSリンクの表示
リンク
ブロとも申請フォーム

この人とブロともになる

QRコード
QR
上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。