ASEAN首脳会議

昨日はマレーシアのクアラルンプルでASEAN首脳会議、ASEAN+3(日中韓)首脳会議、ASEAN・中国首脳会議などが開催され、今日は日米中なども参加する東アジアサミットやASEAN共同体発足の署名式なども開催されるとのこと。

南シナ海紛争などの問題があるとはいえ、ASEANの会議に米中日韓などの首脳が参加するのが恒例化したこと自体が、ASEAN外交の大きな成果でしょう。そこでは原加盟国(インドネシア、マレーシア、シンガポール、フィリピン、タイ)以外の東南アジア各国も1990年代に加盟して地域協力の実績を積み重ねたことが大きな意味をもっており、ベトナムの貢献も少なくない。

なお中国に対する態度がベトナム・フィリピンとカンボジアなどで割れている問題の背景には、「中国や華僑の脅威」を強く感じてきた」国と、むしろベトナムやタイの膨張に苦しめられてきた(そちらを)国の違いなどの複雑な歴史がある。それはもちろん、客観的な脅威がどこから来たかという問題だけでなく、それぞれの国家が何を(どんな外圧を)国民統合の核にしてきたかという問題でもある。

そういう中国に対する意識が、対日感情にも影響している国もある。このごろの日本人は諸外国の「対日感情」をやたらに気にするが、それは日本とその国の二国間関係だけ見ていても理解できないことが多いのだ。東南アジア諸国の表面的な「親日」を見て単純に「中国・韓国はケシカラン」という意を強くするようなことでは、複雑な国際関係はわからない。
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ダオ・チーラン

Author:ダオ・チーラン
ヒツジ年生まれで写真のニワトリに深い意味はない。横浜で生まれ育った関東人だが、大学入学後現在まで関西で暮らしている。
本業は歴史学者で、専門は中・近世のベトナム史、海域アジア史、歴史学の評論・解説など。
趣味はパ・リーグを中心としたスポーツ、鉄道ほか。
このブログの意見はすべて筆者個人のものであり、いかなる組織にも関係ありません。

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