NHKスペシャル・シリーズ”アジア巨大遺跡”

今夜は「密林に消えた謎の大都市~カンボジア アンコール遺跡群~
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最近のNHKの件の報道姿勢はケシカランから見ないなどと言わずにぜひ。
ポル・ポト政権追放直後から(つまりその後のカンボジア内戦中から←その時期、日本政府はアンコール地域も支配するベトナム陣営のヘン・サムリン政権でなく、タイ国境にありポル・ポトを含む反越連合政府を支持していた)日本人研究者・技術者が遺跡の調査・保存に貢献してきたことは、戦後日本の平和的国際貢献の重要な一コマである。
たぶん今日の番組で示されるはずのアンコール時代の歴史像については、農学者などからの学術的異論もあるのだが、それも含めてもっとメジャーな研究テーマになっていいはずである。

なおまったくの蛇足ですが、マスコミ界や高校の先生などでカンボジアなど東南アジアの気候を「熱帯雨林」とか「熱帯モンスーン気候」と思っている人がたくさんいますが、日本の中学・高校で教えている「ケッペンの気候区分」では、隣接するベトナム南部やタイと同じく、あのへんの平野部は、「サバナ気候」ですのでお間違えなく。熱帯で雨が多ければなんでも「熱帯雨林」というわけではなく、「熱帯雨林気候」はモンスーンによる気候変化がなく一年中高温で雨が多い気候のことをいいます(林学でもそういうところの森林が「熱帯雨林」)。他方、熱帯でモンスーンがあればなんでも「熱帯モンスーン気候」というわけでもなく、あのへんのような雨季と乾季の差が極端に大きい気候はサバナ気候と定義されているのです。熱帯雨林とサバナの中間が「熱帯モンスーン気候」です。
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ダオ・チーラン

Author:ダオ・チーラン
ヒツジ年生まれで写真のニワトリに深い意味はない。横浜で生まれ育った関東人だが、大学入学後現在まで関西で暮らしている。
本業は歴史学者で、専門は中・近世のベトナム史、海域アジア史、歴史学の評論・解説など。
趣味はパ・リーグを中心としたスポーツ、鉄道ほか。
このブログの意見はすべて筆者個人のものであり、いかなる組織にも関係ありません。

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