邪馬台国はなかった?

古田武彦氏が亡くなった。
私は高校生のころ、『邪馬台国はなかった』の評判を聞いたがすぐに本が手に入らず、先に『失われた九州王朝』を読んで感動した。ゼミの学生には「オレは大学に入った瞬間は邪馬台国研究をやりたかったのだ」とよく言っている。
現存する版本(ずっと後世のものしか残っていない)から帰納するという方法が無意味だと学んだのは、しばらく後のことだった。

いずれにしても、歴史学の専門教育では、古田氏の方法のどこが正しくてどこがおかしいかを説明させるような訓練が必要だろう。一般社会や中学・高校だけでなく、大学の中にも--私がそうだったように--「こういうことがわからない通常の歴史学者は馬鹿だ」と思う人はよくいる。下手をするとそれが、「人文系など廃止しろ」という議論につながりかねない時代である。
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ダオ・チーラン

Author:ダオ・チーラン
ヒツジ年生まれで写真のニワトリに深い意味はない。横浜で生まれ育った関東人だが、大学入学後現在まで関西で暮らしている。
本業は歴史学者で、専門は中・近世のベトナム史、海域アジア史、歴史学の評論・解説など。
趣味はパ・リーグを中心としたスポーツ、鉄道ほか。
このブログの意見はすべて筆者個人のものであり、いかなる組織にも関係ありません。

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