だいじょうぶ。だれも日本を全否定なんかしてないから。

昨日の続き。
数学の試験では満点も零点もあるが、歴史など社会科の試験にそれは普通はない。政治にはそれは絶対にありえない。生徒は歴史の試験で満点を取れなくても落ち込む必要などない。有権者は政治が満点でないからといって絶望などしてはいけない。

野球の投手がシーズンで一試合も打たれないことなどありえない。野手が打率十割、守備率十割などありえない。チームが勝率十割などありえない。ということは個々の試合での凡プレーや敗戦への批判(それは当然出る)は、その選手やそのチームを全否定するものではない。

ところが今の日本には、一回でも凡プレーを批判されると選手として全否定されたと思い込む、一試合でも敗戦をけなされるとチームとして全否定されたと思い込む、一回でも試験で間違いを指摘されると学生として全否定されたと思い込む、そういう人がたくさんいるとしか思われない。

そういう人が過剰に落ち込んだり(必要な反省ではなくて無用な落ち込み)、その裏返しで批判する他人に過剰にかみつく。クレーマーになる。勝手に自分で落ち込み、勝手に他人にかみつく。人それぞれの生育環境など汲むべき事情はあるにせよ、これは褒められたことでは決してない。

だいじょうぶ、だれもそんな日本を全否定なんかしてないから。だいじょうぶ、そんなにみんな日本に対する悪意をもってなんかいないから。自分の間違いを認めたって、それは自虐なんかじゃないんだよ。それができるのが、本当に強い人なんだよ。

だからそんなに、無理をして日本は偉いんだと言い立てなくてもいいんだよ。だからそんなに、隣国の悪口を言いふらさなくてもいいんだよ。

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ダオ・チーラン

Author:ダオ・チーラン
ヒツジ年生まれで写真のニワトリに深い意味はない。横浜で生まれ育った関東人だが、大学入学後現在まで関西で暮らしている。
本業は歴史学者で、専門は中・近世のベトナム史、海域アジア史、歴史学の評論・解説など。
趣味はパ・リーグを中心としたスポーツ、鉄道ほか。
このブログの意見はすべて筆者個人のものであり、いかなる組織にも関係ありません。

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