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進む「公」の私物化

地方新聞の多くが社説で安保法案に反対したそうだ。その中でもいちばん鋭いのは、タイトルで見る限り「進む「公」の私物化」という千葉日報の社説ではないか。

「私」を否定しすべてを公共の名のもとに行おうとする者こそが、その公共の「無限の私物化」を招くというのは、現代を含む中国史の基本パターンであり、旧社会主義体制の失敗の根因であった。

「国家権力とは支配階級のための道具(暴力装置)である」。これをマルクスやレーニンはある程度間接的・大局的な意味で使ったのだと私は理解しているが、多分上の諸権力の現場では、すごく即物的に「権力を握ったらどんな私利私欲も許される」という意味に理解している。

そういう意味で、現在の日本の権力者やその支持者は、かぎりなく「自己中国化」し、「(ソ連型)社会主義」にも近づいている。

前にも書いたように私は若い頃に、ベトナム史の基本テーマとして「脱中国のための自己中国化」という概念を提出したことがあるが、それをもじれば今の日本の権力者と支持者は「中国をやっつけるための自己中国化」ということになる。

もう1点、私は反体制運動家に2種類あるといつも言っている。第一は権力一般が嫌いな人。第二は権力は大好きなのだが自分が権力を持てないから反体制運動をする人。第二のタイプは自分が権力を握ったとたんにえげつないことをしがちである。たぶん現在の日本で二言目には中国を攻撃する人の中に、本当は中国型の巨大な力や利権をもつ権力者になりたいけどなれないので、口惜しいから全面攻撃している、そういう人もかなりいるとしか思えない。

ちなみに第一のタイプにたとえられる「中国そのものが嫌い」という人もたくさんいるだろう。しかしその中に、「日本は欧米とだけ比べられるべきであって、中国なんかと比べられたら虫酸が走る」という、要するに欧米コンプレックスの塊がごまんといる点をなんとかしないと、愛国もへったくれもあったもんじゃない。

で、われわれは連休明けには忘れてたりはしませんよ。
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ダオ・チーラン

Author:ダオ・チーラン
ヒツジ年生まれで写真のニワトリに深い意味はない。横浜で生まれ育った関東人だが、大学入学後現在まで関西で暮らしている。
本業は歴史学者で、専門は中・近世のベトナム史、海域アジア史、歴史学の評論・解説など。
趣味はパ・リーグを中心としたスポーツ、鉄道ほか。
このブログの意見はすべて筆者個人のものであり、いかなる組織にも関係ありません。

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