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文学部共通概説

毎年一学期にやっている文学部新入生用の授業を、今週の月曜日に担当した。
以前は週に5コマ立てて助教授以上の全教員を出演させていたが、現在は3コマで准教授以上の半分程度が出演する。
学生はどのコマのでもよいから好きな講義を聞いて、2人分についてレポートを提出することになっている(必修科目なので、これの単位がないと卒業できない)。目的は専修決定の手助けという部分がある。

最近はアジアに関心のない学生が多い(嫌いな学生は多くても、知る気はない)ので、4月とはいえ出席する学生は少ないだろうと思って教室に行ったら、170人ほどの新入生のうち122人も来ており、レポート課題などを書いたプリントが足りなくなってしまった。レポート課題も含め、例年のプリントに変えてパワポのスライド中心の講義にしており、プリントはなくてもパワポを見れば対応できるので問題はなかったが、ちょっと驚いた。

この驚きに加え、最初にプロジェクターが嫌がってパワポが映るまでに少し時間がかかったことなどから、講義も調子がよくなかったのだが、それなりには面白がったりショックを受けてくれたようだ。

中身は(1)ベトナム史研究などの自己紹介、(2)阪大史学の挑戦と東洋史の位置、(3)阪大生に求められる選択(19世紀以来の「メジャー」で「無難な」分野を選ぶかそれとも21世紀に必要な新しい分野に挑戦するか)、という毎年の内容を微調整して話したものだが、今年の出席カードにはただ感想を書かせる(入試で選択した地歴の科目も毎年書かせている)だけでなく、ベトナム史陳朝の上皇夫妻・皇帝夫妻による共治体制(わかりやすくツートップ体制と説明した)という私の説を紹介したついでに、通常の王様一人の統治体制とこういうツートップ体制にはそれぞれどんな長所と短所があるか、書ける人は考えを書け、とやったところ、大勢がそれなりの論述をしていた。日常の権力そのものの機能と、非常時や権力継承時の対応という両面を書いている学生が多かったのは、なかなか優秀である。やはり入試に合格した学生は、阪大で歴史といえば論述が必要、というのはかなり理解しているのだろう。

毎度のプロ野球を使った自己紹介・たとえ話に対して、今年も「ジャイアンツは成績を残し続けてきたのだから重視されて当然だ」という「歴史観」をぶつけて反論してきた学生がいた。教員のいうことを鵜呑みにしたり迎合したりしないのは、大事なことである。ただし、ジャイアンツの成績が「平等な条件」のなかでの「フェアーな競争」を通じて実現されたものだったかどうかという問題に気づいてくれるといいのだが。
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プロフィール

ダオ・チーラン

Author:ダオ・チーラン
ヒツジ年生まれで写真のニワトリに深い意味はない。横浜で生まれ育った関東人だが、大学入学後現在まで関西で暮らしている。
本業は歴史学者で、専門は中・近世のベトナム史、海域アジア史、歴史学の評論・解説など。
趣味はパ・リーグを中心としたスポーツ、鉄道ほか。
このブログの意見はすべて筆者個人のものであり、いかなる組織にも関係ありません。

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