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東南アジア学会関西例会のご案内

東南アジア学会関西例会のご案内をさせていただきます。今回は、映像も利用して東南アジア研究を進めてこられた新進気鋭の二人の
若手研究者兼映像作家、直井里予、森田良成両氏の作品上映、そして両氏の発表、マリオ・ロペス氏のコメントという構成を取っております。
ふるってご参加ください。また、例会後、懇親会も予定しておりますので、こちらにもご参加ください。

日時:2015年4月11日午後3時〜
場所:京都大学東南アジア研究所稲盛財団記念館3階中会議室
(http://www.cseas.kyoto-u.ac.jp/access/)


第1部:直井里予作品上映と発表(詳細は後述)
①作品タイトル:『いのちを紡ぐ―北タイ・HIV陽性者の12年』
②発表タイトル:「北部タイにおけるHIVをめぐる社会関係のダイナミクス—ドキュメンタリー映画『いのちを紡ぐ―北タイ・HIV陽性者の12年』からの考察」
・発表者:直井里予(京都大学東南アジア研究所機関研究員)
・コメンテーター:マリオ・ロペス(京都大学東南アジア研究所)

第2部:森田良成作品上映と質疑応答(詳細は後述)
①作品タイトル:『アナ・ボトル-西ティモールの町と村で生きる』
・製作者:森田良成(大阪大学大学院人間科学研究科・特任研究員)
・コメンテーター;マリオ・ロペス(京都大学東南アジア研究所)


第1部上映作品概要と発表要旨
①上映作品概要:
・撮影・編集・監督・製作 直井里予<日本-タイ/2013/60分/タイ語(日本語字幕)/DV/Color>(映画公式HP:
http://riporipo.com/inochi/index.html)
・概要:前夫からHIVに感染したアンナは、村の病院に併設されたエイズ・デイケアセンター「幸せの家」でポムに出会い再婚。早朝は毎朝市場で卵売り、
日中はデイケアセンターでスタッフとして働きながら、HIV自助グループたちと、村のHIV陽性の孤児たちの面倒をみている。『いのちを紡ぐ』
は、HIV陽性者とエイズ孤児、村人たち、病院、NGO関係者などの血縁関係を超えた関係を12年間にわたり追いながら
、北タイにおいて生み出された新たな人と人との関係を描く。


②発表要旨:
本発表の目的は北タイにおけるHIVをめぐる社会関係に関し、発表者が自ら制作したドキュメンタリー映画をもとに、北タイにおけるHIV
をめぐる社会関係の変容を明らかにすることである。これまでHIV陽性者については、学術論文と映像のそれぞれで捉えられてきたが、
本発表で両者を相互的に議論することを試みる。北タイにおけるHIV自助グループをめぐる社会関係の変容に関する先行研究においては、田辺[2008]は、
上からの統治に対して、「下からの自己統治」によってHIV陽性者らが政策に対応していく過程や陽性者コミュニティが
形成されることが提示されてきた。しかし、それは、日常生活への視点からとらえたものではなく、HIV陽性者の日常における相互関係は十分に論じられてこなかっ
た。そのため、日常生活から立ち上がるコミュニティの形成過程は明らかにされてこなかった。本発表では、ドキュメンタリー映画『いのちを紡ぐ―北タイ・
HIV陽性者の12年』において映像化したエイズ・デイケアセンターにおける自助グループの活動が公共空間を形成していく過程を論じる。その際、
病院の管轄下におかれたエイズ自助グループと独立系自助グループの2つのグループの比較分析を行う。結論として、
自助グループが関係を持続し展開していくためには、HIV
陽性者が日常生活における共同作業や会話を通してネットワークを構築できるような生活の土台、つまり生活空間の創出が重要であることを論じる。

また、映像は、HIVをめぐる関係の構成について今まで文章で十分表現できていなかった関係を身体・空間・表情などから捉えることができることを示す。そして、
現場における調査者・映像撮影者とカメラの介在は、カメラ自身が公共空間の形成に深く関与していくことにより映像のリアリティが構成されることを論じる。そして、
映像制作とフィールド調査の新しい可能性を示す。

第2部上映作品概要
・撮影・監督:森田良成;編集:森田良成 、市岡康子;構成協力:市岡康子<2012年、43分>
・概要
インドネシアの西ティモールにある町クパンには、30万人の人々が暮らしている。クパンにいる「アナ・ボトル」(空き瓶の子)
と呼ばれる男たちは、荷車を押して町を一日歩き回って、空き瓶や鉄くず、段ボールといった廃品を集めて来る。彼らはそれらを換金することで現金収入を得ており、
それを村に持ち帰って生活を成りたたせている。それでは町での重労働でようやく稼いだお金を、彼らはいったいどのように使っているのか。
一見したところあきらかに「貧しい」生活を送っている彼らだが、はたして彼らは本当に「貧しい」のだろうか。

・主な上映歴
第15回ゆふいん文化・記録映画祭(第5回松川賞受賞)、
第10回Worldfilm-Tartu Festival of Visual Cultureほか選出
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プロフィール

ダオ・チーラン

Author:ダオ・チーラン
ヒツジ年生まれで写真のニワトリに深い意味はない。横浜で生まれ育った関東人だが、大学入学後現在まで関西で暮らしている。
本業は歴史学者で、専門は中・近世のベトナム史、海域アジア史、歴史学の評論・解説など。
趣味はパ・リーグを中心としたスポーツ、鉄道ほか。
このブログの意見はすべて筆者個人のものであり、いかなる組織にも関係ありません。

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