中国の「麺」はラーメンだけか?(加筆)

話題を呼んでいる稲田義智氏の『絶対に解けない受験世界史』(社会評論社)で、2013年度の神戸学院大の選択肢「中国では麺の原料は小麦だが、発見された最古の麺類は4000年前で、この原料は小麦ではない」を、おそらく後半だけに注目して「正文」としている(赤本などもそうらしい)。

ビーフンは中国の麺類じゃないとでもいうつもりなんだろうか。
完全な誤文である。福建省や広東省、雲南省、台湾などの出身の受験生がもしいたら困っただろうな。森枝さんから抗議してもらおうかw

とここまで書いたところでFBの方に森枝卓士さんの書き込みがあり、いささかの早とちりに気づいた。
前半の「麺」を「麺(という漢字)の語源」と考えれば、それは麦の粉食を指すから、「麺の原料は小麦である」は正しい。ただし現代日本語では「麺」といえば後半の「麺類(ヌードル)」と同じ意味である。高校生がこの違いに気づくわけがないという点で、この問題が悪問であることには変わりないだろう(そもそも4000年前の発見の話なんか知ってるか)。

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ダオ・チーラン

Author:ダオ・チーラン
ヒツジ年生まれで写真のニワトリに深い意味はない。横浜で生まれ育った関東人だが、大学入学後現在まで関西で暮らしている。
本業は歴史学者で、専門は中・近世のベトナム史、海域アジア史、歴史学の評論・解説など。
趣味はパ・リーグを中心としたスポーツ、鉄道ほか。
このブログの意見はすべて筆者個人のものであり、いかなる組織にも関係ありません。

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