球団崩壊?

マリーンズが負けに負けていると思ったら、今朝のスポーツ紙には球団の瀬戸山社長と石川本部長が退任すると書いてある。事情は1990年代のオリックス・ブルーウエーブと似ているようだ。

つまり経営・宣伝手腕のある球団経営者を招聘し、強いチームを作って収入も増やしたのだが、もともとの赤字幅が大きすぎてとうてい黒字転換はできない、他方で上からは一般企業なみのシビアなコスト計算を求めらる、それでは主力選手をドライに放出せざるをえず、常時優勝を争うチーム力を維持することはできない、といった状態だ。

コスト削減の悪循環のなかで、球団と選手の対立もおこってしまったのだろう。これでは西村監督の掲げる「和」も生きない。イチローと仰木監督が去ったあとのブルーウエーブ、権藤監督と大魔神佐々木が抜けたあとのベイスターズなど、短期間で大崩壊したチームは少なくない。マリーンズがそうならないことを祈る。ファイターズはそれよりはうまくやっているようだが...

1980年代のライオンズの覇権は、チーム作りに振るった根本陸夫の辣腕はもちろんだが、堤義明による採算を度外視した集中投資を無視してはいけない(のちに失脚したかれは、失脚前の名声を別とすれば投資を回収できなかったといえるだろう)。

いまの若いファンは「パが差別されている」なんて思わないようだが、ネットはともかくマスコミの世界はいまでもパ・リーグを圧倒的に軽視しているというか、知らない。客商売でこれは、やはり大きなハンディキャップだ。しかも選手の年俸は全体として、黒字の出るジャイアンツ、タイガースが基準になるからつらい。こうした構造的問題に目をつぶって個々の球団の経営努力や球場の使用料だけ問題にしても、それは「手足を縛っておいて競争させる」域を出ないだろう。そんなことでうまくいくなら、中山間地の農家も全戸富豪になれる。


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ダオ・チーラン

Author:ダオ・チーラン
ヒツジ年生まれで写真のニワトリに深い意味はない。横浜で生まれ育った関東人だが、大学入学後現在まで関西で暮らしている。
本業は歴史学者で、専門は中・近世のベトナム史、海域アジア史、歴史学の評論・解説など。
趣味はパ・リーグを中心としたスポーツ、鉄道ほか。
このブログの意見はすべて筆者個人のものであり、いかなる組織にも関係ありません。

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