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だけどぼくらはくじけない 泣くのはいやだ笑っちゃおう

毎日新聞(大阪本社版)4月4日夕刊の記事「ひょうたん島受難 でも進め」(藤田剛・村上正両記者の署名入り)に感心した。
ひょっこりひょうたん島のモデルとされる岩手県大槌町の蓬莱島が津波で深刻な被害を受けたという記事だが、落ち込む人の話の一方で、「ひょうたん島は、島の問題をみんなで解決する共同体の物語。今こそ、その精神で震災に立ち向かうときなんです」という声を紹介して、最後はあの「ひょっこりひょうたん島」主題歌の後半の歌詞で結んでいる。
  苦しいこともあるだろさ
  悲しいこともあるだろさ
  だけどぼくらはくじけない
  泣くのはいやだ笑っちゃおう
  進め
大人になって井上ひさしの名前を知り、「ひょうたん島」が若き日の井上ひさしの作品であると知ったとき、大げさに言えば鳥肌が立った気がしたのを記憶している。自分は子どものころから井上ひさしの言葉の魔術を味わうことができたんだ。

言葉の魔術といえば、ホー・チ・ミンがそうだ。子どもに対しても、1945年8月革命の後の仲秋節に発した呼びかけなどが知られているが、無学な庶民にもインテリにもまた外国人にも、それぞれにアピールする言葉をもった人だったのだと思う。
膨大な犠牲をしいられた抗米救国戦争が、なお確実な勝利の展望までいかない時期に発表された遺言のなかに、とりわけ世界のベトナム人民支援運動を感動させた名文句があった。
  山もある 河もある 人もいる アメリカに勝ったら築き上げよう 十倍も美しく
「アメリカに勝ったら」を適当な言葉に置きかえれば(例:震災を乗り越えて)、東日本大震災の被災者に呼びかけることばにも使えそうである。

言葉の力が、歌の力が人を励ます。歴史にその先例はたくさんある。言葉で飯を食う商売にたずさわる者の端くれとして、少しでもこれに近づきたい。 
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プロフィール

ダオ・チーラン

Author:ダオ・チーラン
ヒツジ年生まれで写真のニワトリに深い意味はない。横浜で生まれ育った関東人だが、大学入学後現在まで関西で暮らしている。
本業は歴史学者で、専門は中・近世のベトナム史、海域アジア史、歴史学の評論・解説など。
趣味はパ・リーグを中心としたスポーツ、鉄道ほか。
このブログの意見はすべて筆者個人のものであり、いかなる組織にも関係ありません。

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