山川世界史用語集新版を読む(2)

中国の南北朝のあたりで「冊封体制」(頻度5)、「朝貢」(頻度4)、隋唐のところで「冊封体制」(頻度5)、明代のところで「海禁」(頻度7)、「朝貢貿易」(頻度7)、「冊封体制」(頻度3)、が出ている。「華夷の区別」は宋代ところに出ている(頻度6)。このようにいろいろな時代にバラバラと出てくると、教員も生徒もわかりにくくないだろうか。

西嶋定生が唱えた冊封「体制」が、今日の学界では支持されていないことは、山内晋次、李成市などいろいろな論者が、山川リブレットや岩波講座などあちこちに書いている。実際の外交はそんなに単純ではない(一番それらしい状況が出現したのは明代初期)。ただし何度も述べてきた通り、「冊封」の意味は、教科書にも用語集にも書かれていない中国側の宗主権や冊封国の義務の内容を含めて教えるべきだ。朝貢も、いきなり朝貢貿易の話にせずに、朝貢そのものがどんなこと(儀礼や手続き)を意味したのかを教えたい。

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ダオ・チーラン

Author:ダオ・チーラン
ヒツジ年生まれで写真のニワトリに深い意味はない。横浜で生まれ育った関東人だが、大学入学後現在まで関西で暮らしている。
本業は歴史学者で、専門は中・近世のベトナム史、海域アジア史、歴史学の評論・解説など。
趣味はパ・リーグを中心としたスポーツ、鉄道ほか。
このブログの意見はすべて筆者個人のものであり、いかなる組織にも関係ありません。

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