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世界史必修の終焉

昨日の歴教研月例会では中村薫先生が、この間の高校歴史教育の科目編成に関する議論や学習指導要領の変遷について解説された。先日報道されたように、文科省は中教審に日本史必修化や世界史と日本史の統合を含む諮問をおこなった。「日本史だけ必修」という馬鹿げたことにならないにせよ、「世界史必修」ではなくなることはほぼ確定した。

そうなれば何度となく書いてきたように、大学入試を世界史で受験する高校生は激減するだろう。それは東洋史・西洋史や外国研究を志望する学生の減少にも直結するだろう。中村先生は地理学界が組織的に動いていることも紹介されたが、大学側の歴史研究者は、そのことをどこまでわかっているだろうか。

そういう例会の2日ほど前に、山川世界史用語集の最新版を落手した。世界史Bの教科書が11種類から7種類に減ったことは周知の通りである。
ぱらぱらめくると、「三仏斉」の記述がシュリーヴィジャヤを含むマラッカ海峡域の港市群という深見純生氏の説の方向で是正されている。それはいいのだが、ベトナムのローマ字綴りが間違っているなど、新たなミスもあるようだ。
また、中国古代の円形になる以前の貨幣の名前などが、相変わらず全教科書に掲載されていることがわかる(わが帝国書院もだったか・・・)。なぜこれが全教科書に載るのか、まったく理解できない。
こんなことをやっていては、必修が維持できないのも当然だ。
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ダオ・チーラン

Author:ダオ・チーラン
ヒツジ年生まれで写真のニワトリに深い意味はない。横浜で生まれ育った関東人だが、大学入学後現在まで関西で暮らしている。
本業は歴史学者で、専門は中・近世のベトナム史、海域アジア史、歴史学の評論・解説など。
趣味はパ・リーグを中心としたスポーツ、鉄道ほか。
このブログの意見はすべて筆者個人のものであり、いかなる組織にも関係ありません。

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