『境界史の構想』

福島大の史学会・東北史学会・福島史学会共催シンポに行ったあと、新学期の授業や会議・研究会などいろいろあって、ブログが全然書けなかった。2学期の高度教養科目「市民のための世界史S」、リーディング大学院(オールラウンド型)の歴史学の授業、海域アジア史のゼミ、先週土曜日の歴史教育研究会月例会、さらにはパ・リーグのCSなどなど、書くべきことはたくさんあったのだが、毎日帰宅後もその余裕がなかった(いままで頻繁に記事を書けたのは授業の手を抜いていたから?)。

その間に、村井章介先生からこんなご本も頂戴した。
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「日本歴史 私の最新講義」というシリーズのことは初めて知ったが、面白そうだ。

本書からは脱線するが、5日の福島大での学会で村井先生が、境界というのは単純に線で区切れないグラデーションである、ただしグラデーションに段差があり、研究者はそこに着目して(それぞれの視角や問題設定にあわせて)線引きをするのだ、と発言されたのが印象に残っている。そういう線引きの非客観性・恣意性をことさらに指摘するポストモダン的方法をむげに拒否すべきではないが、そういう便宜的な方法だということを自覚した上で(素朴本質主義を超えたやりかたで)線引き自体の説得性を高めるやり方は、依然として歴史学の本筋であろう。
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ダオ・チーラン

Author:ダオ・チーラン
ヒツジ年生まれで写真のニワトリに深い意味はない。横浜で生まれ育った関東人だが、大学入学後現在まで関西で暮らしている。
本業は歴史学者で、専門は中・近世のベトナム史、海域アジア史、歴史学の評論・解説など。
趣味はパ・リーグを中心としたスポーツ、鉄道ほか。
このブログの意見はすべて筆者個人のものであり、いかなる組織にも関係ありません。

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