秋の夜長の雑感

忙しかったり他のことに気を取られたりで、9.11とか9月18日とか、世界史上の重大な日についてなんにも書かずに終わってしまった。
今日から秋の院入試。今年合格した受験生が博士号を取る頃には、世界はどうなっているだろうか。

『岩波講座日本歴史』中世1を読了。
「荘園制と中世年貢の成立」のほか、「治承・寿永の内乱と鎌倉幕府の成立」「武士団と領主支配」「中世前期の村と百姓」など、武士と平民の話がとくに面白かった。武家政権と高麗武人政権の比較は日本史ですでに知られているが、同時期の大越(陳朝)とも共通点がかなりあったように思われる。
また、「院政論」「鎌倉幕府論」「鎌倉時代の仏教」などで、権門体制論と顕密仏教論の現在もよくわかった。「鎌倉仏教論」で上島享氏が中世前期の終わりを13世紀中葉に置いている点は、リーバーマン(が参考にしたアメリカの日本史研究)の経済的トレンドと政治・文化統合のありかたを総合した時期区分(1280-1450年ごろをひとつの時期としている)と共通点がありそうで興味深い。
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ダオ・チーラン

Author:ダオ・チーラン
ヒツジ年生まれで写真のニワトリに深い意味はない。横浜で生まれ育った関東人だが、大学入学後現在まで関西で暮らしている。
本業は歴史学者で、専門は中・近世のベトナム史、海域アジア史、歴史学の評論・解説など。
趣味はパ・リーグを中心としたスポーツ、鉄道ほか。
このブログの意見はすべて筆者個人のものであり、いかなる組織にも関係ありません。

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