戦後69年 戦争責任に向き合う

毎日新聞の「論ステーション」の特集で、赤澤史朗(立命館大学名誉教授)、今西淳子(渥美国際交流財団常務理事)、石田勇治(東大教授)の3人が寄稿している。

東京裁判を日本人が丸ごと肯定したり信じ込まされてきたという今日のナショナリストの論難は事実に反すること、ただし日本人が主体的に戦争責任を追及してこなかったことを指摘する赤澤氏の原稿をはじめ、それぞれもっともなことを言っている。
「大多数の国民は「良い戦争ではなかった」と思っているものの、自分たちが戦争の被害者であり、同時に他国民への加害者でもあったことを適切に位置づけられなかったのである」(赤澤氏)
「戦争責任の問題が政治化していることは否めない。だがそれに対抗するために、戦時中の旧日本軍の行為をいかに弁明するかに情熱を注ぐことが、アジアの隣人との信頼醸成に効果があるとは思えない。それよりも戦後の新憲法下での平和国家の歩みを誇りとして世界に発信することこそ戦後和解への道だと思う」(今西氏)
「日本の世論は自国に都合の悪い史実に触れないで育ってきている。これでは他国から行き過ぎた批判があっても、きちんと反論できない」(石田氏)

このへんが特に基本的なところだろう。もっとも、「信頼醸成」とはなんのことか、なぜ必要なのかがわかっていない、ただどちらが悪いか悪くないか(→悪いやつはやっつけて当然?)しか考えられないという、お子ちゃまの発想が世の中の多数だったら、こういう「大人の」議論は無駄かもしれない。そんなことにならない教育をしなくっちゃ。
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ダオ・チーラン

Author:ダオ・チーラン
ヒツジ年生まれで写真のニワトリに深い意味はない。横浜で生まれ育った関東人だが、大学入学後現在まで関西で暮らしている。
本業は歴史学者で、専門は中・近世のベトナム史、海域アジア史、歴史学の評論・解説など。
趣味はパ・リーグを中心としたスポーツ、鉄道ほか。
このブログの意見はすべて筆者個人のものであり、いかなる組織にも関係ありません。

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