シライ・ニュエンじゃないんだけど

体操の白井健三選手が昨年見せた新技「後方伸身宙返り4回ひねり」がギネスの認定証を与えられたという記事が新聞に出ていた。
その記事には、この技は同じ技を披露したベトナム選手の名前と合わせて「シライ・ニュエン」と命名されたと書いてある。
ベトナム選手はトゥアン・ダット・ニュエンという名前だとネットに出ている。Nguyen Tuan Datのようだが、声調がわからない。

当時の記憶がないが、「ニュエン」は映画の字幕などでも見たことがあり、英語やドイツ語でもそう発音するかもしれないにせよ、適切ではない。これは世界史を習った人なら覚えた「阮」、ベトナム反戦世代なら記憶しているグエン・ヴァン・ティエウ(チュー)やグエン・カオ・キのあの「グエン」である。技の名前は「シライ・グエン」がいいだろう。

もっとも「グエン」も苦しいカタカナ表記には違いない(Ngは鼻濁音のガギグゲゴ、uyễnのuは[w]のような半母音、yễ[ie]という二重母音が主母音)から、正確に書こうなどと思うと「グゥイエン」といった、とんでもない綴りになりかねない)、日本では定着しているし、「ニュエン」よりましだろうということである。
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ダオ・チーラン

Author:ダオ・チーラン
ヒツジ年生まれで写真のニワトリに深い意味はない。横浜で生まれ育った関東人だが、大学入学後現在まで関西で暮らしている。
本業は歴史学者で、専門は中・近世のベトナム史、海域アジア史、歴史学の評論・解説など。
趣味はパ・リーグを中心としたスポーツ、鉄道ほか。
このブログの意見はすべて筆者個人のものであり、いかなる組織にも関係ありません。

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