セ・リーグ=プロレス説

総領事館のパーティから帰宅すると、バファローズ森脇浩司監督の勝利インタビューをやっていた。
バファローズがホークスに肉薄するのは優勝争いがおもしろくなっていいのだが、マリーンズはこの3連戦もまったくいいところがない。故障者が大いにしても、毎度毎度同じ負け方というのはひどすぎる。
ライオンズ打線がメヒアだけでなく、浅村栄斗、秋山祥吾などだいぶん形になってきたので、これははっきりライオンズが上に出るのではないか。

いずれにせよパはホークスが優勝、セはタイガースの肉薄およばずジャイアンツが優勝、となると、なんだか昭和30年代に戻った感じがする。それにしても打率2位から6位まで並ぶホークスの打線はすごい。とくに若い(プロ入り前は有名でなかった)中村晃と柳田悠岐がうらやましい。どっちか1人でいいからマリーンズにくれないかな?

ふだんは無視しているセ・リーグについてひとこと。「やっぱり最後は巨人が勝つ」大昔のパターンが復活しつつあるようだ。かつてこれを、「西部劇」と呼んだパ・リーグファンがいた(「純パの会」関係の出版物を見よ)。ジャイアンツ以外のセのチームは、最後は必ず倒されるインディアンというわけだ。「水戸黄門」などの勧善懲悪の時代劇にたとえても同じかもしれない。

これは書いたり話したりしたことがないが、私は昔から、セはプロレスだと思っている。
ジャインアンツばっかりだとつまらなくなったころにカープやスワローズが強くなるなど、ファンを飽きさせない。力勝負をするので個々の試合もシーズンも大差がつくことの多いパと比べて、見世物としてよくできている面がある。

それはもちろん、簡単なことではない。演劇のような意味で筋書きがあるわけではないのだから、ファンを飽きさせない結シーズンを展開しつづけ、しかも長期的にはジャイアンツ優位の構造を崩さないというのは、マスコミの強力な手助けがあるといっても、訓練なしにできることではない。ただそれは、プロレスと同様に、芸能としてよくできており猛烈な訓練の成果であるということであって、「スポーツ」であるかどうかは別問題である。プロレスに徹すると無差別格闘技戦には対応しにくくなるのと同じように、セの野球に徹するとパと比べてもメジャーリーグで通用しにくくなることがその証拠である。

そして現在、右肩上がりの成長など望めない状況下でセ・リーグにも、「馬場や猪木が必ず勝つ試合を中心に据えたプロレス興業」と同じ仕組みを作ろうという動きが強まっている
私のまわりにたくさんいるタイガースやカープのファンには申し訳ないのだが、それと手を切らないかぎり、本当の未来は開けないだろう。その意味で、しばらく前に決まった交流戦の試合数削減に見る、「自らインディアンの役を演じよう」というセの各球団の発想は、とても情けない。


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ダオ・チーラン

Author:ダオ・チーラン
ヒツジ年生まれで写真のニワトリに深い意味はない。横浜で生まれ育った関東人だが、大学入学後現在まで関西で暮らしている。
本業は歴史学者で、専門は中・近世のベトナム史、海域アジア史、歴史学の評論・解説など。
趣味はパ・リーグを中心としたスポーツ、鉄道ほか。
このブログの意見はすべて筆者個人のものであり、いかなる組織にも関係ありません。

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