抽象的な音楽の学習指導要領

毎日の投書欄に上のようなタイトルで、学習指導要領が抽象的・一般的すぎて、これではよい教科書が作れず音楽教育はうまくいかないという投書が出ていた。投書者の職業は「公務員」とあったから、おそらく学習指導要領というのは教育内容を事細かに指示したものだという、フツーの認識をもっていたのだろう。

私もはじめて教科書を書くために学習指導要領を参照したときは意外だった。学習指導要領というのは、儒教の経典の「経文」(本文)みたいなもので、すごく簡略にしか書いてない。教科書の書き方につながる具体的な指示は、「学習指導要領解説」という文章の中に盛り込まれている(各教科の「学習指導要領解説」は市販されている)。儒教の経典で言えば「伝」とか「注」に当たるものである。これは文科省の委託を受けた教員や専門家が書くものである。

業界外で学習指導要領の是非を議論する人々は、マスコミも含めて、この事実をどこまで知っているのだろうか。
関連記事
スポンサーサイト

コメントの投稿

非公開コメント

プロフィール

ダオ・チーラン

Author:ダオ・チーラン
ヒツジ年生まれで写真のニワトリに深い意味はない。横浜で生まれ育った関東人だが、大学入学後現在まで関西で暮らしている。
本業は歴史学者で、専門は中・近世のベトナム史、海域アジア史、歴史学の評論・解説など。
趣味はパ・リーグを中心としたスポーツ、鉄道ほか。
このブログの意見はすべて筆者個人のものであり、いかなる組織にも関係ありません。

最新記事
最新コメント
最新トラックバック
月別アーカイブ
カテゴリ
アクセス・カウンター
あなたは
検索フォーム
RSSリンクの表示
リンク
ブロとも申請フォーム

この人とブロともになる

QRコード
QR