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海賊は日本にいなかった?

少し前の毎日新聞に小説『村上海賊の娘』の舞台となった今治市の能島を訪ねるという記事が出ていた。

それはいいのだが、担当記者(署名入り)の書き方に困った一段があった。冒頭で村上水軍そのものの説明をしたあとで、

 「海賊」と聞くと、ハリウッド映画「パイレーツ・オブ・カリビアン」のジャック・スパイロを思い浮かべ、欧米をイメージする人も多いだろう。だが、日本にも海賊がいた。しかも驚くことに、海の上の武装集団として悪行を行うだけでなく、瀬戸内海の要衝で通行料を徴収し、その対価として水先案内や海上警護、海上輸送を行い、海の安全や交易・流通を担う重要な役割も果たしていたのである。

と書いてある。マスコミで、当たり前のこともさも新発見であるかのように大げさに取り上げるのは珍しくないし、世の中になんでも欧米のことをまず思い浮かべる人が多い事実は否定できないが、日本「にも」海賊がいた、は困ったな。この記者さんも、天下の毎日新聞に採用されるぐらいだから知らないはずはないのだが、この記事を書くときに「倭寇」なんて思い出せなかったのかな? だとすれば、これもやっぱり日本の学校教育が役に立ってないことの証明かもしれない。

ちなみに現在の中学・高校の歴史教育では、倭寇はもちろん、村上水軍のような「海の武士団」について教えることも、特別珍しいことではなくなっているはずである。
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ダオ・チーラン

Author:ダオ・チーラン
ヒツジ年生まれで写真のニワトリに深い意味はない。横浜で生まれ育った関東人だが、大学入学後現在まで関西で暮らしている。
本業は歴史学者で、専門は中・近世のベトナム史、海域アジア史、歴史学の評論・解説など。
趣味はパ・リーグを中心としたスポーツ、鉄道ほか。
このブログの意見はすべて筆者個人のものであり、いかなる組織にも関係ありません。

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