18世紀東アジア諸国の成熟と日中の大分岐

先週の「市民のための世界史」の小テストの採点が、今日の5限の講義の直前にやっと終わった。

講義は教科書の第6章「アジア伝統社会の成熟」で、
小テスト問題は、
この時期に固まった日中両国の社会的・政治的伝統のうち、明治以後の日本の近代化、20世紀末からの中国の発展に影響したことがらをあげよ。

第2節「18世紀東アジア諸国の成熟と日中の大分岐」の内容をまとめさせようとしたものである。日中比較の部分は與那覇潤さんに先を越されたが、この章は、第1節「東アジア諸国の「鎖国」」や第3節「東南アジア・インド洋世界の変容」も合わせて、私がもっとも力を入れて書いた章ともいえる。
小テストについては、コラム「近世東アジア諸国の共通性と差異」を講義中に十分説明する時間がなかったのが申し訳なかったのだが、団体型社会の日本、ネットワーク型社会の中国などのポイントは押さえてある答案が多かった。社会の男性中心化というところに着目した答案や、もうひとつのコラム「東アジア各国の食生活の変化」を使った答案もあった。この章は本文の事実経過の説明は他の章にまして簡略で、その分コラムに大事なことが書いてある。高校だとコラムは入試に出ないから読まなくていい、などとなるのだが、この授業ではそうはいかない。

近現代のところをまだやってないので、小テストの答案を見ても、日本の近代化や中国の発展のイメージがあまりない学生が多かったが、近世のまとめはまあまあできている学生が多かった。

ちなみにこのブログを見てい院生や高校教員の皆さん、節のタイトル「18世紀東アジア諸国の成熟と日中の大分岐」の後半が、どんな理論を意識したネーミングかわかりますよね。

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ダオ・チーラン

Author:ダオ・チーラン
ヒツジ年生まれで写真のニワトリに深い意味はない。横浜で生まれ育った関東人だが、大学入学後現在まで関西で暮らしている。
本業は歴史学者で、専門は中・近世のベトナム史、海域アジア史、歴史学の評論・解説など。
趣味はパ・リーグを中心としたスポーツ、鉄道ほか。
このブログの意見はすべて筆者個人のものであり、いかなる組織にも関係ありません。

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