日本と中国の戦争に米国が巻き込まれる危険

毎日夕刊の「この国はどこへ行こうとしているのか 解釈改憲」
今日は寺島実郎氏が登場している。

冷戦期の残影である「集団的自衛権」という「周回遅れの議論」に日本が埋没しているという点をまず批判している。

日本では「米国の戦争に日本が巻き込まれる懸念」があったが、米国では今、「日本と中国の戦争に米国が巻き込まれる懸念」が芽生えているそうだ。ワシントンの一部研究者やジャーナリストの間では「日本のイスラエル化」と呼ばれているとか。「イスラエル化」とは、「好ましく都合の良い同盟国」だった日本が、「厄介な同盟国」になり始めたことを意味するというのが寺島氏の解説だ。それが極限まで行くと、「中国にとっての北朝鮮」になるのだろう。

-日本(政府)は「日米で連携して中国の脅威を抑え込む」と期待する。しかし米国にとっては「日本は大切な同盟国」であると同時に、中国もアジア太平洋の秩序を共同管理するために不可欠な存在だ。
という寺島氏の指摘を認めたくない日本人は多いのだろう。

しかしそんなナイーブな考えでは、やがてアメリカに「裏切られて」、かつての左翼が日本人民の敵とした「アメリカ帝国主義とその目下の同盟者としての日本独占資本」という規定をもじって、「米帝とその目下の同盟者としての中国共産党が日本を苦しめているという」構図を右翼が主張することになりかねない。その先に待っているのは、「鬼畜米英」と叫んで中米双方と戦争する事態かもしれない。

そんなのイヤだと思う人は、ここで日本が立ち止まれるように声を上げるべきだろう。

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ダオ・チーラン

Author:ダオ・チーラン
ヒツジ年生まれで写真のニワトリに深い意味はない。横浜で生まれ育った関東人だが、大学入学後現在まで関西で暮らしている。
本業は歴史学者で、専門は中・近世のベトナム史、海域アジア史、歴史学の評論・解説など。
趣味はパ・リーグを中心としたスポーツ、鉄道ほか。
このブログの意見はすべて筆者個人のものであり、いかなる組織にも関係ありません。

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