韓流歴史ドラマの利用法

このところ東洋史の院生I君と話している、韓流歴史ドラマの専門の授業への応用法。
ビデオを持って行って、東洋史の基礎知識に照らして時代考証とか設定がおかしいところを、学生に見つけさせるというものである。ドラマだから荒唐無稽、という話ではなく、作者や視聴者が誤解をしている点を見つけさせるということ。

I君が見つけた例は、宮廷の会議で大臣たちが入ってきて、そのあと王様は「同じ入り口から」入ってきたというもの(臣下と君主は反対側から入って来ねばおかしい)。

私が見つけたのは、捕らえられて長安に連行された高句麗の首脳が、長安の街中で「両側に店や家が並んでいる幅5メートルぐらいの狭い街路」を引っ立てられていくというもの。条坊制というのはそういうもんじゃなかろう。そんな狭い道があるのもおかしいし、店や家が「塀で囲まれた区域内」でなく「通りの両側」に並ぶのは宋代以降と習うはずだ。

授業ネタにはならないが、不思議なのは多くの韓流ドラマに出てくる契丹人や突厥人が、どのドラマでも騎馬軍団として描かれないこと。しばしば首長も含めて徒歩で戦闘をおこなう。高句麗や新羅などでも、騎馬による行軍・戦闘シーンは珍しくないのだが。。。


関連記事
スポンサーサイト

コメントの投稿

非公開コメント

プロフィール

ダオ・チーラン

Author:ダオ・チーラン
ヒツジ年生まれで写真のニワトリに深い意味はない。横浜で生まれ育った関東人だが、大学入学後現在まで関西で暮らしている。
本業は歴史学者で、専門は中・近世のベトナム史、海域アジア史、歴史学の評論・解説など。
趣味はパ・リーグを中心としたスポーツ、鉄道ほか。
このブログの意見はすべて筆者個人のものであり、いかなる組織にも関係ありません。

最新記事
最新コメント
最新トラックバック
月別アーカイブ
カテゴリ
アクセス・カウンター
あなたは
検索フォーム
RSSリンクの表示
リンク
ブロとも申請フォーム

この人とブロともになる

QRコード
QR