「謝罪の時代」

アメリカの日本史家として著名なキャロル・グラック氏が毎日新聞朝刊に投稿している(「発言 海外から」欄)。

第二次大戦後の世界には、歴史問題にどう向き合うかの「グローバルな記憶の文化」が発展した。
その中で、60年前にはめったになかった国家指導者による相手国への謝罪が、今日では一般的になった。
他方、1990年代の大きな変化として、ボスニア紛争などを踏まえ、(戦時の集団的な)レイプを人道に対する犯罪と見なす国際法の流れができて、日本の「慰安婦」問題も戦時性暴力の例と見なされるようになったことがある。
これらの点で、慰安婦問題は日韓などの二国間関係の枠を超える国際問題である。
安倍首相が国内政治に対応する必要があるのはわかるが、「河野談話」の検証作業は、「謝罪の時代」において、国際的にはまったく通用しない話だ。

といった論旨である。

要するに、「日本だけが悪者にされている」という問題ではないということだ。ドイツのホロコーストに限らず、世界でたくさんの国家の指導者が戦時性暴力を含むういろういろな過去を追及されて謝罪しており、「なぜ日本だけ」という議論は成り立たない。
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ダオ・チーラン

Author:ダオ・チーラン
ヒツジ年生まれで写真のニワトリに深い意味はない。横浜で生まれ育った関東人だが、大学入学後現在まで関西で暮らしている。
本業は歴史学者で、専門は中・近世のベトナム史、海域アジア史、歴史学の評論・解説など。
趣味はパ・リーグを中心としたスポーツ、鉄道ほか。
このブログの意見はすべて筆者個人のものであり、いかなる組織にも関係ありません。

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