サマン?

今朝ちらっと見たA新聞の記事(名古屋本社版・外信面)。中国東北地区で満洲族の「サマン」という風習について紹介している。しばらく考えてわかった。

シャーマニズムのことである。現代中国語で薩満教(サーマンチャオ)。これをおこなうシャーマン(薩満)はたしかにサーマンだ。中国語はできても文化や歴史の素養のない記者が書いてしまい、本社のデスクも輪をかけて教養がなかったものか?

しかしこういうことはよくある。昔TVで見たパリを舞台にしたアメリカ映画で、日本語の吹き替えが「ラテン・クオーター」としゃべっていてがっかりしたことがある。やっぱりこれは、「カルチエ・ラタン」と呼んでくれなくっちゃ有り難みが出ない。

ベトナム人の英語通訳で、中国の固有名詞が出てきたときに、たとえばペキンをベイジンと発音する人は、最近までほとんどいなかった。あくまでベトナム読みして「バッキン」で平気な顔をしていた。「自国語でも翻訳(通訳)対象言語でもない言葉をわかるように翻訳(通訳)できるかどうかというのは、けっこう根の深い問題である。
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ダオ・チーラン

Author:ダオ・チーラン
ヒツジ年生まれで写真のニワトリに深い意味はない。横浜で生まれ育った関東人だが、大学入学後現在まで関西で暮らしている。
本業は歴史学者で、専門は中・近世のベトナム史、海域アジア史、歴史学の評論・解説など。
趣味はパ・リーグを中心としたスポーツ、鉄道ほか。
このブログの意見はすべて筆者個人のものであり、いかなる組織にも関係ありません。

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