李朝碑文

『考古学』『漢喃雑誌』の最新号が届いた。
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去年の暮れの「社会科学アカデミー60周年記念式典」での、共産党書記長と社会科学アカデミー総裁の挨拶が、両誌をはじめ同アカデミー傘下のどの雑誌にも載っている。前身の「文史地班」は、ジュネーブ協定より前の1953年に成立し、政府直属機関として(中国社会科学院と同じような位置づけ)、高い地位をもってきた(拙著『中世大越国家の成立と変容』序章にも歴史学を含む社会・人文系の学術体制の紹介がある)。

『考古学』では、暮れに訪問した保寧崇福寺の発掘報告が出ている。
また『漢喃雑誌』では、李朝金石文の概況に関する論文があり、1998年に漢喃研究院がフランス極東學院と共同で出した『越南漢喃銘文匯編第一集 北属時期至李朝』(Épigraphie en chinois du Viêt Nam vol.1; Văn khắc Hán nôm Việt Nam tập 1)以後に見つかった碑文にもふれている(Phạm Thị Thùy Vinh, Về tư liệu văn khắc Han Nôm thời Lý)。3点は拙著でも取り上げたが、つい最近ゲアン省で見つかったという「鉅越安泰寺碑」は知らなかった。この碑文は年代を欠くが李英宗の時代のものらしいという見立ては、同時期の権臣杜英武の「鉅越国太尉李公石碑銘序」などから見て正しいだろう。見に行かねば。
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ダオ・チーラン

Author:ダオ・チーラン
ヒツジ年生まれで写真のニワトリに深い意味はない。横浜で生まれ育った関東人だが、大学入学後現在まで関西で暮らしている。
本業は歴史学者で、専門は中・近世のベトナム史、海域アジア史、歴史学の評論・解説など。
趣味はパ・リーグを中心としたスポーツ、鉄道ほか。
このブログの意見はすべて筆者個人のものであり、いかなる組織にも関係ありません。

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