歴史教育は偉い?

従来の歴史教育をさんざんけなしてきた私だが、東日本大震災で感心したのは、おおぜいの人が「関東大震災のような流言飛語に注意しなければならない」と感じたらしいこと。これは歴史の授業で必ず教えているおかげだろう。

ついでにもう1件、みんなが習っているはずの事柄をあげれば、江戸時代の「株仲間」がある。
これが相撲協会の事態を理解するのに役立つのだ。相撲協会は、正式メンバーつまり親方になりたければ「年寄株」を入手しなければならない、しかもその年寄株の数が決まっている、という仕組みがある。他方、協会は部屋(や同系統の部屋の協力体である一門)の連合体であってよほどのことがない限り、協会は部屋内部のことに手が出せないし、協会全体のことでも拒否する部屋があれば実行できない場合が多い。このへんは、江戸時代なら当たり前のことだったろう。

ただ相撲協会の面白いのは、二本立てになった力士の給与(給与のある十両以上の)のうち、地位による月給でない方の、場所ごとに受け取る「持ち給金」の部分が完全ポイント制になっていることだ。十両に上がった時点で一定ポイントが保証され、その後は場所ごとに勝ち越し1点につきいくら、優勝や横綱を倒した金星がいくら、というポイントが累積し(減少はしない)、ある場所の開始時点での持ち点数に応じてその場所に受け取る金額が決まる。株仲間とこういうポイント制が両立しているのだから、相撲協会は単純に古いだけの団体ではない。
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ダオ・チーラン

Author:ダオ・チーラン
ヒツジ年生まれで写真のニワトリに深い意味はない。横浜で生まれ育った関東人だが、大学入学後現在まで関西で暮らしている。
本業は歴史学者で、専門は中・近世のベトナム史、海域アジア史、歴史学の評論・解説など。
趣味はパ・リーグを中心としたスポーツ、鉄道ほか。
このブログの意見はすべて筆者個人のものであり、いかなる組織にも関係ありません。

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