「東アジア海域交流と鎌倉幕府」その他

今日は休日だということに直前に気がつき、仕事をやめてだらけることにした。
日本史の中村翼君から、このほど提出した表題の博士論文のコピーをもらったので、一日かけて読んだ。
審査中なので内容の評価は差し控えたいが、私のような中世前期日本史に外部から関心をもつい人間には、大小さまざまな学説や論点のていねいな整理が勉強になる。

サッカーの高校選手権決勝がとても劇的な結末で富山第一の勝利に終わったとか。中継をみそこなったのが残念。

年末の海外出張で記事を見逃していたようだが、将棋の里見香奈さんが奨励会の3段に昇段したそうだ。現在では男子とは別の女流プロの段級制度があり(棋戦には女流だけのものと男子中心だが女流も参加できるものがある)、そちらだけでプロとしてやっていくことも可能だが、男子にまじって奨励会に入会する女流もちょくちょく出ている。しかし、ずいぶん昔に蛸島彰子さんが女子向けの特別規定で初段に昇った以外は、級位止まりで初段に上がれる女流がいなかった。里見さんは男子とまったく同じ規定で3段まで上がったのだから立派だ。ぜひプロ棋士と認められどの棋戦にも参加できる4段に上がってほしい。囲碁は昇段の規定が違うが、男子に混じって中堅で活躍する女流が全然珍しくない。

名護市長選挙の報道がさかんだ。しかし「名護は一向に人口が増えず、経済的な停滞が続いている」ので普天間基地移設と抱き合わせの振興策を、と移設推進派の主張が今朝の毎日に出ていたが、日本の田舎の県庁所在地以外の都市で、一時的にはともかく長期的に人口が減らず経済が停滞していないところが、いったいどれだけあるかわかって言っているのだろうか。政府の方針に従って、長期的な人口増や経済規模の拡大に成功した都市がいったいどれだけあるというのか。基地の是非とは別の問題として、こういう理屈にならない低レベルの議論がで敗を決めようというのは日本の恥である。そうならないよう、教育やマスコミはしっかりしてほしい。

毎日朝刊には、小中学校での英語教育を強化する文科省の方針に関する識者3人の意見を掲載しているが、(1)英語が使えるようになるということはどういうことか、(2)今まで英語を使えるようになる日本人が少なかったのはなぜか、それを変えるにはなにが必要なのか、という基本問題について、文科省も偉いさんも、親も一般社会人もほとんどわかっていないとしか思えない。そこを素通りして、制度いじりの話をいくらやっても、費やすエネルギーの割に小さな効果しかあがらないだろう。そもそも、本当に使える英語力に加えて、指導に必要な日本語や日本の文化・社会についての深い理解を身につけた教員が、そう簡単に育つと思っているのか? 歴史については国際化のためにも日本史必修をとか言っている偉いさんたちは、英語についてはネイティブに習いさえすれば、母語や自国の文化・社会の素養など関係なく身につくという、とても素人くさく非愛国的な考えをもってないだろうか。
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ダオ・チーラン

Author:ダオ・チーラン
ヒツジ年生まれで写真のニワトリに深い意味はない。横浜で生まれ育った関東人だが、大学入学後現在まで関西で暮らしている。
本業は歴史学者で、専門は中・近世のベトナム史、海域アジア史、歴史学の評論・解説など。
趣味はパ・リーグを中心としたスポーツ、鉄道ほか。
このブログの意見はすべて筆者個人のものであり、いかなる組織にも関係ありません。

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