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開発と地域興し

中世史から近代史まで面白い見聞がたくさんできた暮れのベトナム調査は、現代の開発と地域興しの状況という点でも興味深いものだった。

ベトナム戦争終結後でも残っていた多くの森が、その後の開拓・開発で失われたとされる。こういう落ち着いた棚田と森の風景も、それほど残っていない。
DSC_7659.jpg

はげ山はまったく珍しくない。純粋な焼き畑はもうほとんどないはずだが、刈り跡への火入れは普通にする。
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山地でも平地でも商業的農業が大々的に推進されている。お茶は雲南に連なる北部山地でも名物であり、いたるところで茶畑が見られる(コーヒーやゴムは移植を試みているがいまくいかないとか)。
DSC_7929上は茶畑

山にはどこでも、合板やパルプ材料にする木が植えられている。
DSC_7941.jpg

あちこちでハチミツを売っている。養蜂もさかんなのだ。
DSC_7708.jpg

漢方薬の材料などの栽培・採集も大事だろう。
DSC_7694山の産物をいろいろ打っている  DSC_7715.jpg

そういう特別なものが何もとれないところでは、山地でも平地でもトウモロコシ(高収量のハイブリッド種)とサトウキビをひたすら植える。昔(ドイモイ初期まで!)はケシをたくさん植えたのだが、今はもうできない。
DSC_7819.jpg  DSC_7748.jpg

地域興しには当然、観光も含まれる。ベトナムには自然遺産もいろいろあり、ハーザン省北部ではカルスト地形(ベトナム東北部の産地は、中国の桂林やハロン湾につづく巨大石灰岩地帯である)などに着目してジオパークを作っていた。
DSC_7709.jpg  DSC_7721カルスト地形が延々  DSC_7687.jpg

有名なサパに限らず、少数民族が観光資源になることは言うまでもない(ラオカイ省バクハー県の定期市)
DSC_8259.jpg

こうして平野部や雲南省と結ぶ大きな人・物・カネの流れができる。
ラオカイ市の中国国境のベトナム側にある大きなショッピングセンター
DSC_8358.jpg

市場ではドリアンやマンゴーなど南部の果物も並ぶ。
DSC_8121マンゴーやドリアンなど南の果物も

ラオカイのスーパーで買った土産物にもバンメトートのコーヒーやホーチミン市製のインスタント麺はもちろん、メコンデルタのお菓子バインピア(ドリアン味の餡を入れた中華菓子)など南部のものがたくさん含まれる。大通りは南部風にđại lộ(大路)と呼んでいる。
P1020043昨日スーパーで買った土産類

フエのチェー(ぜんざい)とか、ゲアンの田舎料理として著名なタウナギの料理の店などもあり、全国から人が来ていることがわかる。
P1020035右の焼き肉も同様

紅河デルタにつながる国道70号線の渋滞。ラオカイ省はすごく道がいいし、ラオカイ市の郊外に新しい官庁街が造成されており立派な庁舎が並ぶ。ハコモノ行政が進展しているわけが、背景にこういう開発と物流がある。
DSC_8377.jpg
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プロフィール

ダオ・チーラン

Author:ダオ・チーラン
ヒツジ年生まれで写真のニワトリに深い意味はない。横浜で生まれ育った関東人だが、大学入学後現在まで関西で暮らしている。
本業は歴史学者で、専門は中・近世のベトナム史、海域アジア史、歴史学の評論・解説など。
趣味はパ・リーグを中心としたスポーツ、鉄道ほか。
このブログの意見はすべて筆者個人のものであり、いかなる組織にも関係ありません。

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