サービスに鈍感な新大阪駅

名古屋の家に帰るため、仕事で東京に行くためなど、新幹線をよく利用するが、そのたびに新大阪駅でイライラさせられる。

改札内やホームの店のセンスがもともとイマイチであること、改装工事が延々と続いているための迷惑(おかげで26番線東京寄りのエスカレーターが下り専用になるなど、エスカレーターへの影響がとくに迷惑だが)などだけではない。もともとのレイアウトに問題があるのだ。

新幹線には、かなりの大きな駅でもコンコースが1個所、ホームに上がる階段が2個所しかないところがあるが、それだとどうしても、ホーム上でたくさん歩かなければならないケースが生じる。当初は田舎の小駅だった新横浜などは仕方ないとして、巨大ターミナル駅だったはずの新大阪がそういう設計で造られているのは理解に苦しむ(名古屋駅はコンコースが2つ、階段が4個所あり、はるかに便利である)。おまけに新大阪のコンコースは在来線との関係で東京方に偏っているから、博多寄りの階段を上がったところは、16両編成なら8号車の前である。新幹線の1両は25メートル。のぞみの指定が4号車に当たったら80メートル以上、1号車の自由席に乗ろうとすれば...
JR在来線からの乗り継ぎでもずいぶん歩かされるし、地下鉄御堂筋線からの乗り継ぎ客が博多寄りの号車に乗る場合など、大幅に行きすぎて戻ることになる。若い頃は平気だったが、今後、たとえば定年まで私の足腰がこれに耐えられるかどうか、自信がない。

東海道新幹線ができたころは列車も1時間に2本しかなく、利用者は今の飛行機の乗客以上に「特別な旅」をする人だけだったから、直前に駆け込むなどということもないし、延々と歩かされても文句など出なかったのだろう。中央改札口の正面がタクシー乗り場であることも、この駅の「空港と似た特別なステータス」を象徴している(しかも新横浜と同様で、当時は駅の周囲にこれといった施設がなく、「駅周辺の利用者」が念頭になかった点も、空港と似ている)。

だが時代は変わった。現在では、御堂筋線からの乗り換え客に加え、御堂筋沿いのビジネス街やホテル街から歩いて駅に来て新幹線を利用する乗客がかなりいる。そろそろいい加減に、御堂筋側に独立した改札口を作るぐらいのことは考えてもいいだろう。スペースはあるはずだ。

東京の通勤電車には人口増にあぐらをかいた「殿様商売」がしばしば見受けられ、関西の鉄道マニアはそれに文句を言わない東京人を田舎者とけなすのが常である。が、手狭にすぎる東京駅はともかく名古屋駅にはっきり劣った新大阪駅(管理しているJR東海はそうするのが当然?)に対して、文句を言わない関西人も情けない。

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ダオ・チーラン

Author:ダオ・チーラン
ヒツジ年生まれで写真のニワトリに深い意味はない。横浜で生まれ育った関東人だが、大学入学後現在まで関西で暮らしている。
本業は歴史学者で、専門は中・近世のベトナム史、海域アジア史、歴史学の評論・解説など。
趣味はパ・リーグを中心としたスポーツ、鉄道ほか。
このブログの意見はすべて筆者個人のものであり、いかなる組織にも関係ありません。

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