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第24回フィリピン研究会全国フォーラムの発表者募集

第24回フィリピン研究会全国フォーラムについてご連絡申し上げます。2019年のフォーラムは、名古屋大学において6月22日と6月23日に行います。大学院生、研究者、NGO・企業・政府機関の実践家、アーティストなどが、ご自身の研究や活動をフィリピンに関心のある日本内外の人々と共有し話し合う場となれば幸いです。発表者の応募期間は、4月22日までです。

次の発表分野を歓迎いたします。
・学術発表:歴史学、ジェンダー研究、文化人類学、メディア研究、社会学、文学、宗教学、民族音楽研究、政治学、移住研究、その他フィリピンに関連する研究
・NGO、企業、政府機関の実務者による実践報告
・アーティストの報告/パフォーマンス/展示・映像上映

ご関心のある方は以下のホームページを閲覧ください。
https://philippinestudiesgroupjapan.wordpress.com

振るってご参加くださいますよう、お願い申し上げます。

第24回フィリピン研究会全国フォーラム実行委員会
東賢太朗・日下渉・吉澤あすな
philstudies2019[at]gmail.com


Dear all,

We are pleased to inform you that the 24th Young Scholars’ Forum on Philippine Studies in Japan will be held at Nagoya University on 22 June and 23 June 2019. This forum is an ideal venue for graduate students, researchers, practitioners, and artists to share and discuss their research and ideas with fellow Filipinists in Japan and outside. The submission deadline for the presentation is April 22.

We are interested in the following forms of presentations.
- Academic presentations on various disciplines, including but not limited to: history, gender studies, anthropology, filmmedia studies, sociology, literature, art history, religious studies, musicology, political science and migration studies.
- Presentation on activities by NGOs, the private sector, and government agencies.
- Art performance, film showing, and exhibitions by artists.

If you are interested, please visit our website.
https://philippinestudiesgroupjapan.wordpress.com/%E3%83%9B%E3%83%BC%E3%83%A0/

Sincerely yours,

Kentaro Azuma, Wataru Kusaka, and Asuna Yoshizawa Steering Committee, the 24th Young Scholars' Forum on Philippine Studies Japan philstudies2019[at]gmail.com
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東南アジア学会関西例会のお知らせ

2019年3月23日(土)に開催いたします東南アジア学会関西地区例会につきまして、
以下の通りお知らせいたします。オープンな会ですのでご自由にご参加ください。なお事前登録などの手続きはありません。

日時:3月23日(土)14:00-17:15
場所: 京都大学吉田本部構内 総合研究2号館4階大会議室(AA447)
(http://www.kyoto-u.ac.jp/ja/access/campus/yoshida/map6r_y/)

第一報告(14:00-15:00)
発表者:上原健太郎(京都大学大学院アジア・アフリカ地域研究研究科)
発表題目:現代ブルネイにおける銀行業の展開とその役割


発表要旨:
本報告では、ブルネイ・ダルサラーム(以下ブルネイ)の銀行業への考察を通じて、経済政策におけるその役割を明らかにする。ブルネイはヴィジョン2035のもと、現在まで続く石油・天然ガス産業中心の経済構造を多様化させ、新たな産業を振興させようとしている。その意味で戦略産業として、あるいは実体経済の成長に必要な資金を供給する存在として銀行業の役割は大きい。一方、同国の金融業と経済多様化に関する従来の研究では、主に政府系ファンドの役割に目が向けられていた。しかし、そこでは資料上の制限から通時的な分析が十分に行われていない。本報告では、銀行業の内でも比較的資料にアクセスしやすい政府系商業銀行に着目して以下の問いに答えていく。それは、当該銀行が➀どのように形成・確立されるようになったのか、②開発計画において担う役割とは何か、③なぜ融資先の部門別割合を変容させてきたのかである。これらの考察を通じてブルネイの経済政策における銀行業の役割を明らかにしたい。


第二報告(15:00-16:00)
発表者:中野真備(京都大学大学院アジア・アフリカ地域研究研究科)
発表題目:インドネシア・バンガイ諸島のサマ人の外洋漁撈と空間認識

発表要旨: サマ人研究はこれまでサンゴ礁域を中心に行われてきたため、そこの漁撈活動や環境認識がサマ人全体の典型例のように扱われてきた。本研究ではサンゴ礁のないバンガイ諸島のサマ人を対象として、これまで報告されてこなかった外洋漁撈の実態と空間認識について検討する。漁撈活動については,外洋で回遊性資源なども狙う小規模な釣り漁をおこなう特徴があった。海の空間分類からは、局所的に認識の密度が濃くなるスポット的理解をしていることが明らかとなった。全体として空間は「陸的」、「海的」、「道的」に分けられることが示唆された。また,サンゴ礁域のサマ人の「面的」理解と比べ、より三次元的な理解をしていると考えられる。

第三報告(16:15-17:15)
発表者:井上航(国立民族学博物館)
発表題目:ブラウ・クルン語の擬音語・擬態語、たたみかける複合語―身体性に注目して―


発表要旨:報告者はカンボジアの少数民族であり、モン・クメール系言語を話す東南アジア大陸部の山地民であるクルンの村落で調査を行っている。これまで音と身体と環境のかかわりをテーマに民族音楽学の枠組を意識して研究を進めてきたが、最近はブラウ・クルン語の擬音語・擬態語に関心をもっている。それが音・身体・環境の問題の延長上にあり、また、歌や詩に通じるような審美的描写やリズムをはらんでいるためである。基礎的な言語学の学習を含め、問題の適切な把握に向けて目下取り組んでいる。本発表では二つを試みたい。第一に、モン・クメール系言語に主に注目してであるが、東南アジア諸言語において擬音語・擬態語に関連する研究がどのようになされ、近年では何が課題とされているかを整理する。二項的複合語(binomials)、多項的複合語(multinomials)との関連が重要とみられる。第二に、報告者の現時点の調査結果を具体的に示す。擬音語・擬態語だけでなく、二項的・多項的複合語を多用する談話「ポンダプポンガプ」(「たたみかける言葉」「言葉重ね」のようなニュアンス)についても報告する。

ご不明な点がありましたら、
西島(nishijima.kaoru.5c[at]kyoto-u.ac.jp)までご連絡ください。

東南アジア学会関西例会委員
小林知、伊賀司、ピヤダー・ションラオーン、吉川和希、西島薫

ワークショップ 「強権政治のいま─東南アジアとラテンアメリカの事例から─」

ワークショップ
「強権政治のいま─東南アジアとラテンアメリカの事例から─」
日時: 2019年3月29日(金) 13:30~17:20
開催場所: 京都大学稲盛財団記念館3階小会議室Ⅱ

プログラム:
13:30-13:35 趣旨説明 村上勇介(京都大学)
第一部 東南アジア
13:35-14:20 外山文子(京都大学)
「反動としての強権政治と民主化からの逸脱―タックシン政権以降のタイ」     
   
14:20-15:05 日下渉(名古屋大学)
「『例外状態』における『義賊』の正統性──ドゥテルテの政権下のフィリピン」
休憩: 15:05-15:20

第二部 ラテンアメリカ
15:20-16:05 岡田勇(名古屋大学)
「長期政権下での支持基盤と正統性の変遷─エボ・モラレス政権下のボリビア」   
        
16:05-16:50 村上勇介
「民主主義崩壊の典型としてのベネズエラ─チャベス政権の誕生からマドゥロ政権の動
揺までの過程」
16:50-17:20 総合討論

主催:*京都大学東南アジア地域研究研究所環太平洋研究ハブ形成拠点
*京都大学東南アジア地域研究研究所CIRAS共同利用共同研究・複合ユニット「秩序再
編の地域連関」
共催:*同統括プロジェクト企画研究「アジア太平洋地域における変動動態と21世紀秩
序の構築」

ご参加希望の方は、CIRASセンター
(ciras【at】cseas.kyoto-u.ac.jp 【at】を@に変更してください)までお知らせく
ださい。

ベトナムの2045年国家ビジョン

ベトナムのニュースを載せているVIETJOから。
https://www.viet-jo.com/news/economy/190220083043.html?fbclid=IwAR0ZFC4Pc50gMKdTdlxl5JH_7D6IkrTQFGdCT_EBeBEVMvvtxG_TwyTVjdM
ベトナムが2045年に先進国・高所得国の仲間入りをするという計画をフック首相がぶち上げたそうだ。

2030年の具体的な目標は、1人当たり国内総生産(GDP)がマレーシアの2010年時に相当する1万8000USD(約200万円)以上。人口の50%強が都市部で暮らす。工業とサービス業がGDPに占める割合は90%余り、雇用者数に占める割合は70%余り。民間セクターがGDPに占める割合は80%以上となる。
 2045年のビジョンについてフック首相は、「ベトナムは先進国(developed country)になる」とし、高所得国の一員となり、世界競争力ランキングとビジネス環境ランキングで上位20位以内を目指すと強調した。

とある。ベトナムに関心のある(ベトナムで/ベトナムと仕事をしている)日本人のあいだでもいろいろな意見が出ており、「高度成長期の日本のような可能性がある」「まだ先進国にふさわしくない点がたくさんあり、そこを変えねば無理だ」の2つのタイプが多いようだ。

しかしこれは、どちらも「浅い」。
日本の高度成長は戦前にすでに経済・工業大国だった歴史と、1950~70年代の世界・アジアの特殊な背景によってはじめて可能になったことである。ベトナムは戦前日本のような経済発展と工業化の歴史をもたないし、「石油が当時のように安くない」「中国と競争しなければならない」「少子高齢化がまさに始まろうとしている」など、高度成長期の日本より不利な条件をいろいろ抱えている。韓国・台湾やマレーシア・タイの経済成長ともまた条件が違っている。もちろん別の新しい要因で高度成長がおこることはありうるが、国ごと・時代ごとの条件の違いを無視して「勤勉な国民性が似ているからうまくいくだろう」などというのはレベルが低い。

では「ルーズな国民性と技術や法律のいい加減さ」「一党独裁」などのために、「中進国」以上には進めないという見方はどうだろうか。アジアの「開発独裁政権」や中国の経済成長の歴史もさることながら、いい加減でルーズだと先進国になれないのだったら、イタリアはどうして先進国でいられるのだろう(イタリア人には失礼だが)。また高度成長期前半までの日本は、相当いい加減で不潔な社会ではなかったろうか(私は覚えているぞ!!!)。これも世界の状況とその国の位置などを見ないで一般論をいくらしても仕方ないのだ。

この間、歴史教育について論じてきたことに結びつければ、どちらもいけないのは、具体的な状況(その国がもつ背景や置かれた状況などの「文脈」)を見ずに、一般論だけで判断することだ。英米流の現在の教育改革の背景に大目標は、「文脈の読み取り」にもとづく思考力や判断力の育成である。多元的市民社会を建設・維持するには不可欠な能力だろう。

グローバルヒストリーの研究協力打ち合わせなど

先週土曜日は中の島センターでグローバルピストリーをめぐる阪大と東大との協力の話し合い。途中で抜けねばならない私の事情もあり阪大側の報告を先に並べたのだが、3人で1時間のはずが大幅超過してしゃべりまくるところがさすが大阪? (私はほぼぴったり終わったぞw)
東京側の3報告は、グローバルヒストリー研究を欧米と組んで英語でやる場合に日本側がぶつかる問題点を論じていて参考になった。結局「珍しいマイノリティの情報提供者」に終わったり、「西洋中心史観の打破を掲げて新しい世界の中心になろうとする」西洋研究者の立場を被支配者の側から強化する役割に陥る危険など。地域研究や人類学がよく議論した問題が、こういうところで出てきたのが面白かった。
上記の危険性を認識しながら協力に参加する松方冬子さんの卓抜な表現。「女性の解放を論じる男性たちの会は、それを論じない男性の会や、女性だけの会より面白い」。
最後まで聞けなかったが、佐野真由子さんの上のような危険性とそれを越える方法の整理もよかった。その一つはマイノリティの立場を経験させること。国内学界についてだが、日本史、西洋史や中国史の研究者にそういう経験をさせるべきだと私がいつも言ってるのと同じことだろう。
これについては翌朝の毎日新聞の城戸久枝さんのコラムも共通の主張をしていた。マジョリティの側にいる人々は、自分でマイノリティの世界に踏み込んで、マイノリティの立場から物事を考える経験が必要だということ。私流にひねれば、マイノリティ社会の中で自分が逆にマイノリティ扱いされる、また自分が属したはずのマジョリティから自分もまとめてマイノリティ扱いされる、両方の経験が意味をもつ。そういう経験のないマジョリティは大抵、マイノリティに対する無意識の差別に鈍感であったり、「女性の解放を語る男性」の私を含む大部分がそうであるように、偽善と自己満足の運動しかできないことになる。

で中座して、土曜夕方と日曜午前は奈良女のジェンダー史シンポ。西洋中心主義と日本一国史観の新しい本山の一つであるジェンダー史の学界で、アジアジェンダー史をどう構築するかが今回のテーマ。午前に聞けなかった河上麻由子さんの唐代までの東アジアでの支配者間の婚姻についての報告はレジュメをもらったが、散々行われてきた「和蕃公主」の研究が王権論やジェンダーなど視点を欠いたために見ようとしなかったポイントを突いているように思われる。倉沢愛子さんの研究でよく聞いた日本軍政下のジャワ島で発行されたジャワ・バルという写真誌に、日本語版とインドネシア語版があってキャプションなどが全然違うという話(インドネシアから奈良女に来た院生の報告)も面白そうだ。
実際に聞けた小浜正子さんの東アジアジェンダー史構築のための課題整理、それを含む世界のジェンダー史の時代区分の視点整理の全体討論なども有益だった。ただし「世界を論じる際に何に気を付けないとバランスを崩したり新たなバイアスを生むことになるか」については、従来の世界史やグローバルヒストリーの経験をもう少し取り入れる余地がありそうだ。たとえばどの論点についても体系的に考える際に取り上げる実例はヨーロッパ・中国・日本でなければ中東で、アフリカや東南アジアは「珍しい例外」として紹介されるに終わりそうなところ。これまで蓄積してきた「近代の問い直し」の諸論点などは逆にグローバルヒストリーの側が大いに学んで自分の議論を深めるべきところで、やはり両者の異種格闘技戦を、もっと全面的に展開しなければならない。

それにしても私は、女性に囲まれたジェンダーの会--日曜の科研メンバーだけの会では男性は私だけ--でも毎回平気でべらべらしゃべるのだが(単にタガが外れているだけか??)、グローバルヒストリーのところで書いた「マイノリティの中に入る経験をすべき人々」は、こういうところに参加するとよいのだと思われる。

明日

明日は(1)阪大グローバルヒストリー研究部門の東大との協力の打ち合わせ(12時から)で海域アジア史・歴史教育で今後なすべきことについて20分話す、その後奈良女子大に行ってジェンダー史のシンポに途中から出る(アジアジェンダー史の構築についての討議が予定されている)という掛け持ち。明日は他にもいろいろな会合や研究会があり、仲間もみんなバッティングで困っている。奈良女ではインドネシアやベトナム、海域アジア史などの個別報告が午前から予定されているのだが、阪大の打ち合わせが後から決まったので聞けない。なお奈良女の会は日曜日もあるのだが、こんなに色々重なると思わす宿泊を頼んでなかったので、夜は池田市の自宅に帰らねばならない。日曜は夜横浜の実家に行き、月曜日は東京で3つの会議・打ち合わせ。

さてさて、疲れが出ないようにしなければ。
プロフィール

ダオ・チーラン

Author:ダオ・チーラン
ヒツジ年生まれで写真のニワトリに深い意味はない。横浜で生まれ育った関東人だが、大学入学後現在まで関西で暮らしている。
本業は歴史学者で、専門は中・近世のベトナム史、海域アジア史、歴史学の評論・解説など。
趣味はパ・リーグを中心としたスポーツ、鉄道ほか。
このブログの意見はすべて筆者個人のものであり、いかなる組織にも関係ありません。

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