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日本ベトナム研究者会議研究大会のお知らせ

2018年度後期研究大会に阪大組が勢揃い。

日時:2018年11月18日(日)午後1時から6時(6時より会員総会)

場所:東京大学駒場キャンパス18号館4階コラボレーションルーム1(京王井の頭線駒場東大前駅東大口下車徒歩5分、地図は下記URLをご参照ください)

https://www.u-tokyo.ac.jp/campusmap/cam02_01_17_j.html

パネルタイトル:「ベトナム近世・近代史研究の最前線:漢喃史料からのアプローチ」

報告1:蓮田隆志「近世公文書における印と簽押:東アジア比較古文書研究にむけて」(仮題)

報告2:上田新也「フエ近郊集落における家族形成:18世紀後半の『園簿』の分析」

報告3:吉川和希「18世紀ベトナム諒山地域の在地首長の動向と黎鄭政権」(仮題)

報告4:岡田雅志「近世後期インドシナ北部山地社会への多言語的アプローチ:漢喃史料の可能性と限界」(仮題)

報告5:多賀良寛「19世紀末のベトナムと香港ネットワーク:阮朝硃本と近代ベトナム史像の転換」(仮題)
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11月の東南アジア学会関西例会

11月の関西地区例会は、タイのラーマン・タンマユットに関する自由研究報告
(前半)と、9月28日に発生したインドネシア・スラウェシ中部地震津波災害に
関する緊急報告(後半)の二本立てで開催します。ふるってご参加ください。

●日時:2018年11月10日(土)13:30~17:30
●場所:京都大学稲盛財団記念館3階中会議
http://www.cseas.kyoto-u.ac.jp/access/
●プログラム:
【第一部】自由研究報告 13:30~15:30
和田理寛(京都大学東南アジア地域研究研究所・研究員)
「タイ国における第三の宗派の形成と終焉:ラーマン・タンマユットの事例から
考える民族と上座部宗派」
・コメント 伊東利勝(愛知大学)

【第二部】スラウェシ中部地震災害緊急報告 15:40~17:30
松井和久(松井グローカル合同会社・代表)
「スラウェシ中部地震・津波の被災地はどんな地域なのか:中スラウェシ州パ
ル市、ドンガラ県、シギ県」

●報告要旨:
・和田理寛「タイ国における第三の宗派の形成と終焉:ラーマン・タンマユット
の事例から考える民族と上座部宗派」
本研究の目的は、少数民族モン(Mon)僧伽の事例から、タイの上座部宗派につ
いて再考することである。タイ国は公認二派制をとるが、そのうち王室に近いタ
ンマユット派は、20世紀初頭、僧伽の中央集権化や仏教実践の標準化に寄与した
ことで知られる。しかし、今日のモン僧伽に注目すると、タンマユットに属すモ
ンの小集団ラーマン・タンマユットのほうが、もう一方の在来派に属すモン僧よ
りも民族実践(モン式誦経による出家式)を明確に維持している。なぜこうした
逆説が生じたのか。この解答として本研究は、その存在すらほとんど知られてこ
なかったラーマン・タンマユットの変遷を明らかにしつつ、(1) この小集団が20
世紀を通じて第三の宗派としての特徴を備えていたこと、(2) その宗派性と民族
実践の持続は、半ばタイ化への抵抗であるとともに、モンの民族宗派にタンマユッ
トの分立性が重なった半ば偶然の結果であったことを論じる。以上を通して、タ
イの宗派構成やタンマユットの二面性(統合と分立)を再考し、上座部宗派の理
解に貢献したい。

●共催(第二部):
京都大学東南アジア地域研究研究所「災害対応の地域研究」プロジェクト

東南アジア学会・関西地区担当
西芳実、伊藤正子、田崎郁子、伊澤亮介

日本軍政期インドネシアのキリスト教に関する公開セミナー

下記の通り、10月29日に京都大学東南アジア地域研究研究所にて、日本軍政期時代インドネシアのキリスト教に関する公開セミナーを企画しています。
事前の参加登録は不要です。ご興味ある方は、ぜひご参加下さい。

【日本軍政期時代インドネシアのキリスト教に関する公開セミナー】
本セミナーでは、Driyarkara School of Philosophy (Sekolah Tinggi Filsafat Driyarkara)の学長である、
Simon Petrus Lili Tjahjadiさんをお招きし、ジャカルタ日本軍政期インドネシアのキリスト教に関するTjahjadiさんの近著である
Surviving the Dai Nippon: A History of the Catholic Church in Indonesia during the Japanese Occupation (1942-1945)についてお話いただきます。
17年にわたってインドネシアにて布教のご経験がある木村公一さん(福岡国際教会)のコメントとあわせ、貴重な機会ですので、ぜひご参加下さい。

日時:2018年10月29日(月)15:00-17:30
場所:京都大学東南アジア地域研究研究所 稲盛財団記念館 3階小会議室1
https://kyoto.cseas.kyoto-u.ac.jp/access/

主催:「東南アジア研究の国際共同研究拠点」共同研究「インドネシアにおける宗教による平和と共生の模索」【野中葉代表(慶應義塾大学)】
共催:科学研究費 15KK0118「20世紀アジアの国際関係とインドネシア華人の移動」(国際共同研究強化)【北村由美代表(京都大学)】
Co-organized by Grants-in-Aid for Scientific Research No.15KK0118

要旨:
During the Japanese Occupation the Indonesian Church went through a severe crisis. Nearly all the foreign missionaries were taken to prison camps. Bishop Aerts of Maluku-Papua and his 12 brothers were shot without preceding investigation. Japanese atrocity accounted for the death of 281 missionaries during the occupation. The only Indonesian bishop, 19 native priests, 60 brothers and 206 sisters were allowed to carry on.

The Japanese had two Japanese bishops and seven priests as “religious unit for peace” (shūkyō senbuhan yōin) come over from Japan, as they had also some Islamic religious leaders come over for the Moslems. Through this religious unit the Japanese hoped to strengthen their influences on the Church for the benefit of the Japanese cause. But that was not exactly a success, because the Japanese clergy did not comply with the wishes of Japanese authorities, but worked for the Indonesian Church, together with the foreign missionaries and Indonesian priests.

During those years many Catholics and non-Catholics must have seen clearly that being a Catholic is not identical with being a Westerner.
Not only the Indonesian clergy in Java went on working and propagating faith as before, but now the Japanese clergy worked and preached exactly as did Indonesians and had been done by foreign missionaries (Dutch).

アジアから見た世界史とは~「中心中心史観」にからめとられないために

遅ればせながら岡本隆司『世界史序説』を購入。明晰で読みやすいのは「京都流」の伝統か。

しかし梅棹忠夫『文明の生態史観』にかなり頼っていながら、同書がふれている東南アジア(と東欧)をまったく無視しているのは、最初の方の従来の東洋史側の難点を書いたところで、東南アジア地域研究が30年以上前に議論したのと同じ問題を取り上げながらその議論を参照しない点とならんで、いただけない点である(どちらの問題も40年前なら仕方がないが、今は日本語で簡単に参照できる文献が少なくない)。本書の各処に挿入されたユーラシアの地図のほとんどで、東南アジアにまったく国名や地名が記入されていない点が、本書の認識を象徴している(アジアの地図を手で描かせると、中国とインドの間がない地図をたいていの学生が書くが、それと同じ心象地図をもっているのかと突っ込みたくなる)。おっと、地図を作ったのは著者じゃなくて学生時代に東南アジア史など全く習ったことのない編集者かもしれないな。

本書は西洋中心史観を批判し倒し、返す刀で中国だけの東洋史も批判しているが、アジアで視野に入れるのは、たいていの中国史・中央ユーラシア史研究者と同じで、東アジア・中央アジア以外では南アジアと西アジアだけである。
しかし、東南アジアのような「中心性を主張しない地域」を無視し、強いもの・大きいもの・進んだものしか見ようとしない「中心中心史観」に立つのであれば、西洋中心史観批判の値打ちが大幅に下がるというものだろう。20世紀末以降の歴史学は、「世界史を語るには各時代・地域の最強・最優秀なものだけ語ればよい」という観念--それも著者がくりかえし非難する「近代西洋で作られ日本人が真に受けた歴史観」の一部である--乗り越えようとしてきたのではなかったか。

この点で本書は、再三紹介しているアメリカのリーバーマンの「これまで世界史を論ずる者は系統的に東南アジアを無視してきた」という批判がみごとに当てはまる。近代化・モダニティとグローバルヒストリーの中身・意義の理解が古い(それで現代アメリカと中国の理解に役立つか?)点、生活のイメージが希薄な点(例:14世紀の危機の説明の貧弱さ)などとならんで、本書の大きな欠点である。やっぱり宮崎市定・梅棹忠夫と杉山正明の枠組みでは21世紀にふさわしい世界史が書けないのは、上原専禄の枠組みで21世紀の世界史教育ができないのと同じことだろう。

こうした枠組みの古さに災いされて、随所に見える著者ならではの鋭い叙述が生きず、全体が悪い意味で「バブル期までの常識に縛られたおじさんビジネスマン」向けの本になっていないか。日本史について近代化の土台を造った近世史だけ唐突に書くのも、「それ以前の日本史など取るに足らないもの」と見なす限りは、アジア史を見ようとしない日本史への批判にならない。

雑誌の連載という元原稿の性格から見てあまりやっつけては気の毒かと思う。妹尾達彦氏の『グローバルヒストリー』などと本書を比較するのは酷だろう。高大連携歴史教育研究会の会長としてはこういう論争的発言は慎むべきかもしれない。しかし尊敬する優秀な後輩の著作であるがゆえに、あえて苦言を呈しておく。

(追記)上記をおかしないちゃもんだと思う方は、大阪大学歴史教育研究会編『市民のための世界史』(大阪大学出版会、2014年)に描かれた世界史像と比較していただきたい。また世界史の考え方については、ミネルヴァ書房『「世界史」の世界史』(2016年)の「総論 われわれが目指す世界史」を参照していただけると有り難い。

東南アジア考古学会沖縄大会

うーん、行きたいのだが無理(涙)

【大会案内】
東南アジア考古学会2018年度大会・総会プログラム
2018年12月15日(土)、16日(日)
主催 東南アジア考古学会
会場 沖縄国際大学 3号館202教室

第1日目:2018年12月15日(土)
12:00~12:30 開場・受付
12:30~12:55 会員総会(会員総会は東南アジア考古学会会員が対象です)
13:00~13:05 開会挨拶 田中和彦(鶴見大学、東南アジア考古学会会長)
13:05~13:45 記念講演 安里嗣淳氏(元沖縄県立埋蔵文化財センター所長)「沖縄の亀甲墓」
13:45~14:25 基調講演 江上幹幸氏(元沖縄国際大学教授、元東南アジア考古学会会長)
「インドネシア・ラマレラ村の捕鯨文化とは-捕鯨に基づいた山の民との
交換経済を中心に-」
14:25~14:35 休 憩
テーマI:琉球王国と東南アジア
14:35~15:05 森達也氏(沖縄県立芸術大学)「沖縄と台湾出土の貿易陶磁器」
15:05~15:35 菊池百里子氏(人間文化研究機構)「沖縄出土のベトナム陶磁器が語る15世紀」
15:35~15:45 休 憩
15:45~16:15 杉山洋氏(奈良文化財研究所)・田畑幸嗣氏(早稲田大学)・佐藤由似氏(奈良文化財研究所)
「南西諸島出土のクメール陶器と近年のクメール陶器窯の調査成果」
16:15~16:35 質疑応答
17:30~ 懇親会「ぱいかじ(沖国大前店)」(参加費4,000円)

第2日目:2018年12月16日(日)
9:40~10:00受付
テーマII:先史時代の琉球列島と東南アジア
10:00~10:30 山崎真治氏(沖縄県立博物館・美術館)「沖縄における旧石器時代研究の現状と課題」
10:30~11:00 小野林太郎氏(東海大学)「東南アジア島嶼部における旧石器人の島への移住と海洋適応」
11:00~11:10 休 憩
11:10~11:40 久貝弥嗣氏(宮古島市教育委員会)「宮古・八重山諸島における貝塚時代の利器と装身具」
11:40~12:10 深山絵実梨氏(東京藝術大学)「新石器時代東南アジアの装身具と利器」
12:10~12:30 質疑応答
12:30~13:30 昼 食
13:30~14:00 松村博文氏(札幌医科大学)・山形眞理子氏(岡山理科大学)「東南アジア・中国の先史採集狩猟
民に共通するユニークな埋葬」
14:00~14:30 新里貴之氏(鹿児島大学)「琉球列島先史時代の重層石棺墓について」
14:30~14:40 休 憩
15:10~15:40 高宮広土氏(鹿児島大学)「奄美・沖縄における先史時代人の食性」
15:40~16:20 Ame M. Garong 氏(Archaeology Division, National Museum of the Philippines) “Ancient Filipino Diet-Reconstructing diet from human remains excavated in the Philippines.” (日本語通訳付き)
16:20~16:40 質疑応答
16:40~16:45 閉会挨拶

[会場へのアクセス]
沖縄国際大学への行き方は、同大ウェブサイトからご確認ください。
http://www.okiu.ac.jp/campuslife/campusmap/index.html#kotsu
なお那覇市内から会場への移動はタクシーも便利です。3人程度で乗車していただくと1人あたり1,000円前後の見込みです。

[大会参加費]
資料代として1,000円をいただきます。
東南アジア考古学会会員、沖縄考古学会会員は無料

[懇親会について]
参加費4,000円
当日の参加申込も歓迎です。参加費は当日大会会場でお支払いください。
会場「ぱいかじ(沖国大前店)」 https://paikaji.jp/shop/okikoku/
事前申込先:メール本文にお名前をご記入ください(学会会員はその旨もお知らせください)
jssaa2018konshin(a)gmail.com

【お問い合せ】
東南アジア考古学会事務局
〒230-8501
神奈川県横浜市鶴見区鶴見 2-1-3
鶴見大学6号館文学部文化財学科 田中和彦研究室内
E-mail: jssaa(a)jssaa.jp

保存科学に関する奈文研の研究集会

保存科学研究集会2018
「同位体比分析と産地推定に関する最近の動向」

平成30年11月27日(火)
奈良文化財研究所 平城宮跡資料館講堂

プログラム

11月27日(火)
9:30~ 受付開始
10:00 開会挨拶

◆基調講演
10:10~11:40 日本における銅・鉛生産の歴史的変遷 平尾 良光
(帝京大学)


11:40~12:00 ポスター紹介
12:00~13:00 昼休み
13:00~13:40 ポスターセッション

◆研究発表
13:40~15:00
The provenance of ancient glass using radiogenic isotopes (放射性同位体を用いた古代ガラスの産地)       (逐次通訳あり)
Julian Henderson
(University of Nottingham)
15:00~15:15
休憩

15:15~15:55 日本出土ガラス小玉の
産地と流通に関する研究
田村 朋美
(奈良文化財研究所)
16:00~16:40 鉛同位体比からみた三角縁神獣鏡の生産地
   大賀 克彦
(奈良女子大学)
16:50 閉会

申込・問合先:  〒630-8577 奈良市佐紀町247-1
独立行政法人国立文化財機構 奈良文化財研究所 
埋蔵文化財センター 保存科学研究集会事務局
 FAX 0742-30-6846  TEL 0742-30-6847
E-mail:hozon_cs(a)nabunken.go.jp
プロフィール

ダオ・チーラン

Author:ダオ・チーラン
ヒツジ年生まれで写真のニワトリに深い意味はない。横浜で生まれ育った関東人だが、大学入学後現在まで関西で暮らしている。
本業は歴史学者で、専門は中・近世のベトナム史、海域アジア史、歴史学の評論・解説など。
趣味はパ・リーグを中心としたスポーツ、鉄道ほか。
このブログの意見はすべて筆者個人のものであり、いかなる組織にも関係ありません。

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