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嵐の2週間

14日のジェンダー史科研の研究会、15-17日のグローバルヒストリー・ワークショップ、20日と27日の高大連携歴史教育研究会のシンポ、間に子供たちの卒業・就職祝い、高校教科書の校正などもあって、毎日FBを見るのが精一杯で、ブログを書く気力などまったくなかった。

昨日の追いコン(今年はなぜか卒業式が遅かった)でとりあえず嵐の2週間は終わって、今日はたまった連絡の処理や年度末締め切りの書類作成などの仕事をする。この間ずっと腰痛に苦しんだが、特に倒れるようなことはなかったのは幸いだった。
今年卒業した学部生の大部分は私の子供たちと同学年だったのだが、かれらが入学した4年前に、私が子供の片方の引っ越しを手伝ってぎっくり腰を発症した事件は、一生忘れられないだろう。

さて、そうしている間に歴史は動く。今日から安保法制が施行されている。(それと同方向というわけではないが)高校歴史教育や入試もこれから激変するはずである。アジア史を専攻した卒業・修了生の未来が明るいものであってほしいのだが、それにはミドルもオールドも相当がんばらねばいけない。
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東南アジア学会関西例会のお知らせ

4月9日(土)に東南アジア学会関西例会「東南アジア島嶼部の政治社会変容」特集を開催いたします。オープンな研究会ですので、事前の参加登録の必要はございません。多数の方のご参加をお待ちしております。

【日時・会場】
日時:2016年4月9日(土)14時~18時(13時30分開場)
会場:京都大学東南アジア研究所稲盛財団記念館3階中会議室
(http://www.cseas.kyoto-u.ac.jp/access/)

【内容】
(1)前半:(発表45分間×+事実関係の質疑応答各5分)×3人
●報告1 14:00-14:50
西尾善太(京都大学大学院アジア・アフリカ地域研究研究科、博士後期課程)
「災害対応のなかの都市変容-マニラ首都圏における社会階層の持続と変化を事例として-」
●報告2 14:50-15:40
金悠進(京都大学大学院アジア・アフリカ地域研究研究科、博士後期課程)
「インドネシアにおける改革派リーダーの台頭-「創造都市」バンドンを事例に-」
●報告3 15:40-16:30
長谷川拓也(筑波大学人文社会国際比較研究機構、非常勤研究員)
「インドネシアにおける自治体の予算編成過程と市民参加の促進に向けた取り組み―西スマトラ州の事例から見える現状と課題」

コーヒーブレイク 15分間

(2)後半
●コメントとそれへの返答40分間 16:45-17:25
コメンテーター
見市健(岩手県立大学総合政策学部、准教授)
日下渉(名古屋大学大学院国際開発研究科、准教授)
●オープンの質疑応答17:25-18:00

【報告要旨】
①西尾善太(京都大学大学院アジア・アフリカ地域研究研究科、博士課程)
「災害対応のなかの都市変容-マニラ首都圏における社会階層の持続と変化を事例として-」
異なる社会階層・民族・宗教が混淆する都市空間では、災害を契機に政府による災害管理政策が採用・実施され、それが集団間・階層間の境界線を明確にする一方で、逆に災害管理に対する住民の災害対応がこうした境界線を再編・変化する契機ともなっている。本発表はマニラ首都圏を襲った2009年のオンドイ台風以降の災害管理と住民による災害対応に着目し、「危険区域」に位置するスラム地区の立ち退きと再定住をめぐる対立・交渉・妥協による社会階層の変動を考察し、都市の地理的相貌と社会経済的編成に関する新たな研究視角を提示する。

②金悠進(京都大学大学院アジア・アフリカ地域研究研究科、博士後期課程)
「インドネシアにおける改革派リーダーの台頭-「創造都市」バンドンを事例に-」
本発表は、近年インドネシアで顕著にみられる改革派リーダーの政治的台頭の背景を、バンドン市を舞台に中長期的視点から明らかにする。2013年バンドン市長選挙で大勝したリドワン・カミルは行政経験を持たないアウトサイダーであった。人気市長誕生の背景には、じつはスハルト権威主義体制期における非政治的な若者たちの趣味的文化実践があった。90年代以降開花したインディーズ音楽、インディーズ・ファッションの先駆者となったのはバンドンの若者たちであった。彼らの文化実践はリドワン・カミル等様々なアクターによって「創造的」(インドネシア語でクレアティフkreatif)という空虚な言説によって表象されていった。このような若者の文化実践と創造的意識改革との相互作用過程のなかでリドワン・カミルが政治的に台頭した。

③ 長谷川拓也(筑波大学人文社会国際比較研究機構、非常勤研究員)
「インドネシアにおける自治体の予算編成過程と市民参加の促進に向けた取り組み―西スマトラ州の事例から見える現状と課題」
本発表は、西スマトラ州ソロック県の予算編成過程を取り上げ、自治体予算の情報公開や市民参加の促進に向けた取り組みについて議論する。同県は、援助機関のガバナンスに関するプログラムが多く実施されているところでありながら、市民参加に関する取り組みは非常に形式的なものであった。それが端的に表れるのは、予算決定の最重要過程となる地方議会と行政幹部との話し合いが、形式的に議会堂で行われた後、公表していない日程に従って県外のホテルで密室で行われているという点である。こうした慣例は他地域でも見られるものであり、同県の事例は、インドネシアでの市民参加の実践における様々な限界点を示すものであると言える。

*********
・例会終了後には懇親会も予定しております。こちらもぜひご参加ください。
・以下の関西例会ウェブサイトもご活用ください。
https://sites.google.com/site/kansaireikaitounanajia/li-huinoo-zhirase

路面電車沿線でマンション増加

下で紹介した路面電車年鑑によれば、富山、札幌などで路面電車沿線でマンション建設が増えているそうだ。郊外の戸建て住宅では暮らしにくい高齢者などが、病院その他の公共施設のある路面電車沿線に集まってきている由。

海外のLRTに習って、路面電車を便利にする施策もずいぶん普及した。
高知・豊橋や横川、高岡、そして富山など、路面電車の「駅前」電停(けっこう歩かないと鉄道に乗り換えられない)を駅に直結する構造に造り替えて効果を上げる路線が増えている。すすきのと南4丁目をつないで環状運転を可能にした札幌では、新設区間の線路を車道の中央でなく車道の両端に設置し、歩道から直接乗車できるようにした。
福井(福井鉄道)の市内線では、別企業の郊外鉄道(えちぜん鉄道)との相互乗り入れと「駅の出口を出ても見えない「駅前」電停」の「駅の真ん前への移設」がセットで、間もなく開始される。
車両側でも各地で、電停から同じ高さで乗り移れる超低床車が当たり前になっている。

長崎で路線延伸案が最終的に放棄されたという残念なニュースがあるが(長崎新幹線完成時にも、市内移動の時間を延ばすJR駅乗り入れをしないという、富山とは逆の決断をしたそうだ)、広島では高架でJR広島駅に乗り入れる計画があるそうだ。そして、最も注目を集めている宇都宮市・芳賀町によるLRT新設(宇都宮駅と工業団地を結ぶ)は営業主体が決まり、採算性を疑っていた市民も、採算性調査をおこなうたびに黒字見通しが拡大するので、おおむね納得しつつあるとのことだ。純粋な路線新設である宇都宮の計画が実現したら、インパクトは大きいだろう。

もうひとつ、路面電車EXの方に、広島電鉄の女性車掌の記事が載っていた。単なる「鉄子」ではなく留学経験があって英語が話せる人で、最初東京の電車の車掌になったが、もっと乗客と触れあえる広電に転職し、宮島への外国人観光客の案内など含めて活躍しているのだそうだ。すばらしい。ちなみに日本でも最近は、海外からの観光客が路面電車を夢中で撮影したりする例が紹介されている。

同誌にはまた、アメリカ太平洋岸のポートランドでの、LRTを中心にした街作りの成功例なども紹介している。路面電車による中心市街再活性化が見事に成功したそうだ。

何度も何度もしつこく書いてきたが、「路面電車イコール古い、不便、交通の邪魔、赤字」という考えは、「時代遅れになった高度成長期の発想」の典型的なものの一つである。いい加減に卒業しよう。

プロ野球選手の野球賭博事件

プロ野球の「黒い霧事件」は経営破綻に近い球団から明るみに出た。今度の野球賭博事件はその反対。89歳のドンも退任したことだし、ジャイアンツも身売りとかなったら面白いが。

もともと「職業野球」はプロレスの親戚であって、「良家の子女」が見に行くものではなかった。それを長嶋茂雄と巨人軍が変えたとされる。今回の事件は、長嶋茂雄から始まったひとつの時代(物語)--それは高度経済成長と重なっていた--が終わったということだろう。

この際、無責任・無秩序な組織であったNPBがもっときちんとした球界管理能力をもつ組織に生まれ変わることを願っておこう。

で、東京オリンピックとか言って高度成長の物語を擦り切れたレコードよろしく繰り返そうとしている人々(時代に合わないそういうことをしようとすると、マスコミ幹部を抱き込んだり放送局を脅したりと、恥ずかしいやり方が避けられなくなる)の目を覚ますにはどうしたらいいだろう。

路面電車EXと路面電車年鑑2016

買ってしまった。この週末は電車で移動の時間がかなりあるので、車内で読もう。

  img551romen.jpg

ちなみに明日は高校の先生向けの講演で、「生徒や親に歴史を学ぶ意味を納得させる歴史の公式集」「マークシート・短答式でもそれなりにできる考えさせる入試の出題」などについて初めてやや詳しく話す機会になる。

明後日は、以下のようにマイナンバー制度と在日外国人について弁護士さんの講演など。
3月6日(日)3時半から
会場 枚方市市民会館第1会議室(京阪枚方市駅下車)
http://www.hirakatashimin.jp/map.pdf
中峯将文弁護士(中央法律事務所)
「マイナンバーと在日外国人」

東南アジア古代史研究会at九博

東南アジア古代史研究会のご案内です。

科研の研究会ですが、関心のある方はどうぞご参加ください。なお、配布資料作成の都合上、深見純生(fukami(a)andrew.ac.jp
)まで事前に連絡いただけると助かります。



日時 2016年3月9日 14時~17時

会場 九州国立博物館(在太宰府)1階研修室



報告1 深見純生(桃山学院大学非常勤講師)

「7世紀の東西回廊を行く」

662年南海の6国が同時に唐に朝貢するというきわめて異例のできごとがあった。しかも南インド2国と東南アジア大陸部4
国の未知の国々である。一方、那提というインド出身の僧侶が656年高宗の勅命により南海に派遣され、帰国後663
年に長安の大慈恩寺(かの玄奘と同じ寺)に入っている。

もしもこの2
つの事実に関連があるなら、那提は下ビルマから中部ベトナムまで東西回廊を歩いた可能性がある。いずれにせよ、那提という東南アジアにおけるインド文化の普及に貢献した人物が浮かび上がる。



報告2 田畑幸嗣(早稲田大学)

「7~10世紀東南アジア史総合年表の完成報告と活用方法について」

東南アジア古代史科研(2013〜2015
年度)では、文献史学、刻文学、考古学、建築史、美術史が個別に提示してきた様々な相対年代を絶対年代を整合させ統合することをめざしてきた。その最終成果物として、「
7~10世紀東南アジア史総合年表」を作成した。セル総数が5
万を超える巨大な年表となったが、この年表作成作業を通じ、それぞれの分野の持つ方法論的なメリットや限界も明らかになった。

本報告では、この総合年表の最終版を紹介するとともに、この年表を共通理解(東南アジア古代史理解のための一種の共通語)として、今後の東南アジア古代史研究では、どのような分野横断的研究を行いうるのか、研究会参加者とともに議論したい。
以上
プロフィール

ダオ・チーラン

Author:ダオ・チーラン
ヒツジ年生まれで写真のニワトリに深い意味はない。横浜で生まれ育った関東人だが、大学入学後現在まで関西で暮らしている。
本業は歴史学者で、専門は中・近世のベトナム史、海域アジア史、歴史学の評論・解説など。
趣味はパ・リーグを中心としたスポーツ、鉄道ほか。
このブログの意見はすべて筆者個人のものであり、いかなる組織にも関係ありません。

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