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バファローズ4月18勝

首位攻防戦に連勝。この1~2年クサっていたT-岡田と鉄平のホームランとは。
井川慶もなんとかかんとか試合をつくっている。
こちらも年なので、ベテランのふんばりについ目が行く。
97年以来の貯金11とか久々の記録づくめで、選手たちもをしていて楽しいだろう。

ファイターズは大谷翔平の2打点で勝ち。バッティングはもう一流の域か。しかし稲葉篤紀が衰え小谷野栄一も不振で打点が稼げる選手が足りないので、中田翔がもっと打たねばいけないだろう。それと、一人はたびたび完投するような先発投手がいないと上位には行けないか。

マリーンズも救援が打たれて追いつかれる悪いパターンにもかかわらず6連勝。勢いに乗っているときはこういうこともあるものか。

今日の昼間は、放送時間がちょっぴり重なって「番組予約」では両方録画できない「大王の夢」と「テジョヨン(大祚栄)」を、前者の終わりと後者の初めをちょっとずつ切って時間指定予約をしたので、帰宅後に両方見ることができた。
しかし両方見るのは時間がかかる。ううむ。
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またまたバファローズ

首位攻防戦初戦に糸井嘉男の好打などで勝った。4月17勝とはたいしたものだ。
西勇輝も今季は安定している。
打撃不振のファイターズは、大谷翔平のために糸井嘉男を放出したことが、「レッドソックスのベーブ・ルース放出」ほどではないにせよずいぶん祟って、栗山監督も苦労している。

マリーンズもだいぶ調子が出てきた。拙攻は相変わらずだが、それでも勝つというのもマリーンズのパターン化。
涌井秀章が勝てるようになれば大きい。角中勝也は去年不調で「首位打者はフロックか」と思われたが、去年の不調はWBC出場のせいだったということか。これで2年続けて本当の活躍はしない今江敏晃がちゃんと復活してくれるといいのだが。キャッチャーは吉田裕太が里崎智也の後継者になれるかな。

昨日、大越史記全書のゼミのあとに沖縄料理の「赤瓦」に行って、ベトナムに帰るクエンさんの送別などの名目で泡盛をたくさん飲み、今朝は寝坊。雨は降っているし韓流歴史ドラマの録画もたまっていたので、今日は大学に行かず終日家にいた。大阪の家にいてよそに行かず、全く大学にも行かない日というのはいつ以来だろう。


東洋史学史

木曜午前の全教員・院生・学生出席の東洋史「合同演習」が(卒論相談会を除き)2回終わった。
春先は恒例の博士後期課程院生による「入門講義」で、最初の2回は「東洋史学史」。

第1回はI君担当で「東洋史学の4つの源流」のうちの3つ、すなわちヨーロッパ東洋学、近代歴史学、清朝考証学について概説し(長さの都合で4つめは2回目に回した)、第2回のHさんは「源流その4」としての江戸期漢学と、明治以降の日本における東洋史学の成立・変遷についてしゃべった。
もともと1回だけで、中国史と中央ユーラシア史に関わる部分だけ、時代的には戦後歴史学までを話していたのだが、東南アジア史やら新しい歴史学やらだんだん中身がふくらんできて、担当する院生はたいへんである。

いずれにしても1~2回ですべてをカバーすることは不可能なので、学部生が3年続けて聞く間に主な内容が網羅できればいいという考えで、毎年の内容はそれぞれ担当者の特色を出してよいことになっている。
今回たぶん初の試みだったのは、Hさんが第二次大戦後の欧米諸国の東洋学の動きを紹介したこと。従来は欧米のアジア研究については、「東洋史学の源流」扱いで20世紀前半までを紹介しておしまいだったが、そのやり方には「現実の交流がほとんどなく日本国内専用の研究でよかった」冷戦時代の枠組みが影響していたと言えなくもない。

もちろんこれをやると、では中国・韓国やインドなどアジア諸国の学界の紹介をしろ、という要求が出る。来年度以降にこれができたら、全体として「出版したら売れる」すばらしい内容になるだろう。

中国からドイツに留学中の院生で阪大に短期滞在しているXさんが、こういう授業は珍しいのでいろいろ質問する。日本語がある程度わかるが質問・コメントは英語でするので、答える方も大変だが、いい訓練だろう。博士後期の院生諸君には、「日本の東洋史独自のバイアス(パラダイム)とはどういうものか」「日本でも諸外国と同じように学問の相互乗り入れが進み、東洋史とか東洋学、中国学などの専攻や講座の名前は行政上の区分に過ぎなくなっているのか」などの質問に、簡単な答えを(できれば英語か中国語で)できるようになってほしい。

東洋史の卒論相談会

今日は4回生の卒論構想発表会がおこなわれた。
毎度のことだが、まだみんな大まかな先行研究のまとめが精一杯で、具体的・個別的な作業の切り口を見つけるところには行かないか、そこははっきりしていても漢文などの資料読みがひどかったりする。

法学なら法律の条文のどれを使うか、経済学ならどの計算モデルを使うかなど、社会科学では作業内容がはっきりしているかもしれないが、人文学はなんでもありの中から自分なりの問題を見つけなければならない学問だから、経験の少ない学生だと、そもそも検討すべき問いが自分では見つけられない。

私がいつもアドバイスするのは、史料や先行研究が言っていることを。具体的に目の前で演じられているようにイメージしてみようということである。
今思いついた表現で言い換えれば、その出来事なら出来事を劇や映画にするためには、何がわからないといけないか考えてみよう、ということでもある。

今日の発表の例で言うと、中国の江南から大都(北京)への米輸送の話があった。そのどこを具体的に検討すべきかを絞り込む前提として私がアドバイスしたのは、年ごとに何万石輸送されたとかいうデータを出すのなら1石というのは(容積単位だから重量は一定しないが)だいたい何キログラムに相当するか、そして人は1人で1年にどのくらいの米を食べるものかと調べてみようということである。それをしないと、たとえば100万石輸送するというのがどのぐらいの意味をもつのかがわからないだろう(もちろん全部の米が被支給者によって消費されるわけではなかろうが)。

 *これをご覧の教員・研究者や院生の皆さん、「米を主食にする人々」は1人で1年に何キロぐらい食べるか、日本人は40年前を現在にそれぞれ、1人1年何キロ食べているか、ご存じですか。知っているとこういう話題のとき役に立ちます。

また、運搬に動員された兵士の過重負担といった話題も出ていたので、これについてはどういう世帯からどういう人員が動員されていたのか調べようというアドバイスがあった。

もう1件、清代の地方でもともとの住民と移民が科挙(それにつながる学校の試験)の受験資格・合格者枠をめぐって争うという話があった。取り上げられた地方では、ある時期には移民と原籍にある者に別々の試験問題を課す規定になっていたというので、私は「それはどちらが難しかったのだ」と尋ねた。

また、原籍にある住民と移住民が争う状況をイメージするのに、「公立の受験名門校に学区外から越境受験者が押し寄せたらどうなるか」考えてみようとアドバイスした。

知っている人にはなんということのない問いばかりだが、研究という作業の入り口に立ったばかりの日本の学部生は--「覚える」能力は優秀であっても--こういう問いが自分では立てられないのが普通である(発表に対する質疑というのは問いを立てる練習の手助けでもある)。

漢文や英語のトレーニングも楽ではないが、こういう「問いを立てる能力」、そして立てられた問いに自分が持っている知識や常識で説明を与える能力(知識が本当になければ調べ考える能力)の訓練も、大事なことである。

どこまで進撃するのか、バファローズ

今度は下位打線の活躍で、バファローズがゴールデンイーグルスを3タテ。
強かったころのブレーブスを思い出すね。

しかしホークスも爆勝でぴっったりつけている。中軸もよく打つが、今宮健太、柳田悠岐、中村晃など去年頭角を現した若手がますます楽しみだ。

マリーンズは大谷翔平を打ち込んで勝率5割到達。ドラ1のピッチャー石川歩は安定している。涌井や唐川が誤算とはいえ、投手陣はまあまあなので、低調だった打線が打つようになれば、上位進出も可能だろう。というものの、盗塁をしないし単打で2塁走者が帰ってこないという近年の走塁の弱さは、ますますひどくなっている?

大阪府大と大阪市大の統合

2016年度の統合という府・市の計画が「延期」されることになったとか。

現在の大学に問題点が多いのは事実だが、それは大学の役割についてまともに考えていない社会の反映であって、そこをどうするかのビジョンのない政治家がムリヤリ統合させても、うまく行くわけがない、ということだろう。
プロフィール

ダオ・チーラン

Author:ダオ・チーラン
ヒツジ年生まれで写真のニワトリに深い意味はない。横浜で生まれ育った関東人だが、大学入学後現在まで関西で暮らしている。
本業は歴史学者で、専門は中・近世のベトナム史、海域アジア史、歴史学の評論・解説など。
趣味はパ・リーグを中心としたスポーツ、鉄道ほか。
このブログの意見はすべて筆者個人のものであり、いかなる組織にも関係ありません。

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