全国学力テストの成績公表
こういうふうに単一の物差しで序列をつけるのが大好きなのは、東アジアに共通の特徴(欠点)だろう。
しかも日本は、中国や韓国と違って、国が「そういうのはまずい」と言っても下からの突き上げで崩されてしまう(「国家は弱く民が強い」ベトナムとは似ているか)。
結果は與那覇潤さんがいつも言っている「ブロン」ができてしまう。成績で人間の優越を測る東アジア的仕組みと、科挙のような長文論述(論理と表現力にすぐれていないと合格しない)でなく大半が短答式のテストで序列をつける日本にしかない仕組みのブロン。
秘密保護法で亡国の道をたどる政府と、生活保護バッシングやお互いの成績ののぞき合いに血道を上げる庶民と、まことに好一対というべきか。
しかも日本は、中国や韓国と違って、国が「そういうのはまずい」と言っても下からの突き上げで崩されてしまう(「国家は弱く民が強い」ベトナムとは似ているか)。
結果は與那覇潤さんがいつも言っている「ブロン」ができてしまう。成績で人間の優越を測る東アジア的仕組みと、科挙のような長文論述(論理と表現力にすぐれていないと合格しない)でなく大半が短答式のテストで序列をつける日本にしかない仕組みのブロン。
秘密保護法で亡国の道をたどる政府と、生活保護バッシングやお互いの成績ののぞき合いに血道を上げる庶民と、まことに好一対というべきか。
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海域アジア史研究会20周年記念シンポin木浦
「語ろう!どうぶつ」第22回(2013年12月7日)のご案内
みなさま
お変わりありませんか。
だいぶ冷え込んできましたね。
わが家の窓からみえる紅葉は、今、きれいです。
さて、ご案内が遅くなりましたが、「語ろう!どうぶつ」第22回は、来週12月7日(土)に開催します。
今年(2013年)最後の会です。
今回は、派手なルックスで知られるビジュアル系(?)サル、マンドリルの話題です。
みなさま、お誘い合わせのうえ、ふるってご参加ください。
また、前回までの報告等をブログにアップしてありますので、お時間のある方はごらんください。
(報告が未完成の回がありますが、あしからず)
=====
「語ろう!どうぶつ」第22回
「ど派手な群れたがり:マンドリルをめぐる2つの『なぜ』」
日時:2013年12月7日(土)13:30~15:30
場所:焼肉屋いちなん3階
京都市左京区一乗寺北大丸町51
京都市左京区一乗寺北大丸町51
http://www.ichinan.com/
ゲスト:本郷 峻(ほんごう しゅん)さん
(京都大学大学院理学研究科)
参加費:無料 (寄付歓迎) 参加申し込み不要。
コーヒーが出ます。
「語ろう!どうぶつ」ブログ
http://blog.livedoor.jp/animaltalk/
世話人:桃木暁子、関宏成
お変わりありませんか。
だいぶ冷え込んできましたね。
わが家の窓からみえる紅葉は、今、きれいです。
さて、ご案内が遅くなりましたが、「語ろう!どうぶつ」第22回は、来週12月7日(土)に開催します。
今年(2013年)最後の会です。
今回は、派手なルックスで知られるビジュアル系(?)サル、マンドリルの話題です。
みなさま、お誘い合わせのうえ、ふるってご参加ください。
また、前回までの報告等をブログにアップしてありますので、お時間のある方はごらんください。
(報告が未完成の回がありますが、あしからず)
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「語ろう!どうぶつ」第22回
「ど派手な群れたがり:マンドリルをめぐる2つの『なぜ』」
日時:2013年12月7日(土)13:30~15:30
場所:焼肉屋いちなん3階
京都市左京区一乗寺北大丸町51
京都市左京区一乗寺北大丸町51
http://www.ichinan.com/
ゲスト:本郷 峻(ほんごう しゅん)さん
(京都大学大学院理学研究科)
参加費:無料 (寄付歓迎) 参加申し込み不要。
コーヒーが出ます。
「語ろう!どうぶつ」ブログ
http://blog.livedoor.jp/animaltalk/
世話人:桃木暁子、関宏成
面白い資本家
堤清二(辻井喬)氏が亡くなった。
私自身は西武百貨店やパルコにはほとんど縁がなかったが、面白い資本家だったのだと思う。
もし堤義明でなくかれが西武ライオンズを保有していたらどうしたかな、などと考えることもある。
私自身は西武百貨店やパルコにはほとんど縁がなかったが、面白い資本家だったのだと思う。
もし堤義明でなくかれが西武ライオンズを保有していたらどうしたかな、などと考えることもある。
『古代末期政治史序説』
安倍政権のことを考えているうちに、「戦後歴史学」のリーダーだった日本史の石母田正にこういう題の本があったのを、不意に思い出した。
ある発展段階の初めには力づくの支配の時期があって、その段階が成熟するにつれてより安定した支配になるが、段階末期になると、時代遅れな古い仕組みに依拠していた支配階級はそれを守ろうとして、再び粗暴な力づくの支配にもどっていくという理屈だったように記憶している。
年を取るとしまいに子供に戻っていくという人間の一生にたとえてもいいかもしれない。
明治以来の後発型で強権的な近代化路線の味が忘れられず、それによってできる国家のモデルがすでに時代遅れになった段階でムリヤリ再現しようとすると、現在のようなムチャクチャな政治をするしかなくなる。
その先には、かりに破滅でなかったとしても後発国への転落しかない。
ある発展段階の初めには力づくの支配の時期があって、その段階が成熟するにつれてより安定した支配になるが、段階末期になると、時代遅れな古い仕組みに依拠していた支配階級はそれを守ろうとして、再び粗暴な力づくの支配にもどっていくという理屈だったように記憶している。
年を取るとしまいに子供に戻っていくという人間の一生にたとえてもいいかもしれない。
明治以来の後発型で強権的な近代化路線の味が忘れられず、それによってできる国家のモデルがすでに時代遅れになった段階でムリヤリ再現しようとすると、現在のようなムチャクチャな政治をするしかなくなる。
その先には、かりに破滅でなかったとしても後発国への転落しかない。