箕面キャンパスの研究会

箕面が元気だ!

みなさま

三日見ぬ間に葉桜という今日この頃ですが、いかがお過ごしでしょうか。
OUFAS/アジア勉強会では、同日開催で第57回例会と第58回例会を企画しています(場所が異なるので、ご注意願います)。
どうぞ皆様お誘いあわせのうえご参加ください。

1)第57回例会
■日時:4月26日(木) 2限(10:30~)
■場所:大阪大学箕面キャンパス A棟602教室
■発表者:小畑徳光さん(外国語学部外国語学科ビルマ語専攻 4年)
■発表タイトル:「ミャンマー民主化運動 ~ハンナ・アーレントの革命論から~」
■要旨:本発表は、ドイツ出身の政治哲学者、ハンナ・アーレントの革命論の観点から、1988年に発生したミャンマーの民主化運動を観察する。彼女の提起した「必然(necessity)」や「自由(freedom)」といった概念を用いて、約四半世紀続いたネウィン政権-ビルマ式社会主義体制-の崩壊から第二次軍事政権が誕生する一連の過程において、民主化勢力が敗北に至るダイナミズムを明らかにする。本発表の内容は、ミャンマーにおける「民主主義」の諸相を考察した卒論の一部になる。2016年に政権を獲得し、国際社会に民主主義の現実化を周知させた政党、NLDの原点が、そして民衆による民主主義要求の原点が1988年にある。

2)第58回例会
■日時:4月26日(木) 5限(16:20~)
■場所:大阪大学箕面キャンパス B棟307会議室
■発表者:深田隼平さん(文学部人文学科OB)
■発表タイトル:「17世紀後半のアチェ王国と金鉱開発」
■要旨:スマトラ島北端部を拠点とするアチェ王国(15世紀末頃~20世紀初頭)は、東南アジアで国際貿易が発展した15世紀~17世紀の「交易の時代」において、その勢力を大幅に拡大することに成功した港市国家である。17世紀後半になると、同王国は弱小な女王が推戴され、またオランダ東インド会社などからの強まる外圧に屈しきれずに衰退期を迎えると従来見なされてきたが、近年では女王統治に関する問題をはじめ、上記のような否定的な見解は見直されつつある。しかし、同時代はアチェ王国が金の産出地として大いに有名になった時代でもあり、このことは国王の経済的基盤にも関わる問題であるといえる。そこで本研究では、当時のアチェ王国で新たに開発された金鉱地帯と国王の関係を、その開発に関する諸事情も考察しながら解明したい。


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第260回東南アジア考古学会例会のご案内

東南アジアにGeoff Wade 氏のいう「初期交易の時代」があったかどうかにもかかわる話のはずだ。

日程:2018年4月22日(日)16:30-17:30
会場:早稲田大学戸山キャンパス 33号館16F 第10会議室

報告タイトル「近年のクメール黒褐釉陶器窯跡調査について」
報告者:田畑幸嗣、杉山洋、佐藤由似、Sok Keo Sovannara、奥勇介、谷川遼、高橋亘

 なお、当日は、直前まで第10会議室で別の会議が開催されております。そのこと、あらかじめご承知お気いただれば幸いです。

 
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問い合わせ
〒230-8501
神奈川県横浜市鶴見区鶴見2-1-3
鶴見大学6号館文学部文化財学科
田中和彦研究室内 東南アジア考古学会事務局
E-mail: jssaa(a)jssaa.jp

日本ベトナム研究者会議のご案内

日本ベトナム研究者会議では、来る5月12日(土)、
日本学術振興会科学研究費助成事業(平成27年度)
基盤研究(B)「東南アジア大陸部の被戦争社会の変容と
レジリエンス」(代表者:瀬戸裕之先生)のご協力により、
下記の要領で2018年度前期研究大会を開催する運びと
なりましたので、ご案内申し上げます。参加費は無料です。
よろしくお願いいたします。

事務局 岩月純一

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【パネル報告テーマ】
「東南アジア大陸部における被戦争社会の変容と地域住民」

【企画趣旨】
 現在,東南アジア大陸部は,冷戦終結後の和平の進展,市場経済の導入,
ASEAN地域の統合などを受けて,社会が安定し,人々の生活や社会が大きく
変化を遂げつつある。しかし,考えてみれば,インドシナ地域では,1950
年代から1990年代前半まで,インドシナ戦争,ベトナム戦争,カンボジア
紛争など長期に渡って様々な紛争が続き,ミャンマーなどでは今も内戦が
局地的に継続してきた。つまり,この地域は,長期に渡って戦争や内戦が
続き,その影響を大きく受けてきた場所であるといえる。
「東南アジア大陸部の被戦争社会の変容とレジリエンス」研究会は,東南
アジア大陸部を,戦争によってその社会形成が大きな影響を被った地域
(=被戦争社会)と位置づけ,住民へのインタビューなどオーラル・ヒス
トリーの手法を用いながら,国家レベルより下の地域・村レベルでみた
ときに,戦争・紛争が人々にどのような影響を与えたのかを考察し,さらに,
戦争中・戦争直後の人々の被害だけでなく,その後の生活・生業変化を含め
て考察することにより,戦争の影響を受けた人々の生存戦略が社会形成に
与えた影響を明らかにすることを目的に研究を行っている。
本日の報告は,1)戦時下のベトナム北部において地域住民の生存を支える
家族の役割を考察した事例,2)インドシナ戦争期におけるベトナム南部
カトリック信徒のパーソナルヒストリーから信仰を核とした戦災からの
生活再建について考察した事例,3)カンボジア・シェムリアップ州に
おける内戦後の復興の中での女性たちの生計戦略を考察した事例を考察し,
戦争の影響を受けた人々の生存戦略が社会形成に与えた影響について議論
する。

【日時および場所】
日時:2018年5月12日(土)13:00-17:00
場所:東京大学駒場キャンパス駒場国際教育研究棟(旧6号館)3階314号室
(京王井の頭線駒場東大前駅東大口下車徒歩5分。地図は下記ウェブページをご覧く
ださい)
https://www.u-tokyo.ac.jp/campusmap/cam02_01_05_j.html
使用言語:日本語

【プログラム】
13:00-13:05 会長あいさつ
13:05-13:20 趣旨説明(瀬戸裕之 新潟国際情報大学准教授)
13:20-13:50 報告1(岩井美佐紀 神田外語大学教授)
「総力戦期におけるベトナム北部地域住民の生存戦略-女性たちの経験と語りから」
13:50-14:20 報告2(大野美紀子 京都大学助教)
「マージナルな存在を生きる-ベトナム南部カトリック信徒の戦中・戦後史-」
14:20-14:30 休憩
14:30-15:00 報告3(佐藤奈穂 金城学院大学准教授)
「ポル・ポト時代後における女性たちの生計戦略-カンボジア シェムリアップ州を
事例として-」
15:00-15:15 コメント(古田元夫 東京大学名誉教授,日越大学学長)
※テレビ会議システムによる参加
15:15-16:30 質疑・応答

【研究助成】
日本学術振興会科学研究費助成事業(平成27年度)基盤研究(B)
「東南アジア大陸部の被戦争社会の変容とレジリエンス」(代表者:瀬戸裕之)

【各報告の要旨】
(1)報告1 岩井美佐紀(神田外語大学・教授)
「総力戦期におけるベトナム北部地域住民の生存戦略-女性たちの経験と語りから」

 総力戦期,ベトナム北部から南部戦線に投入された兵力の主な源泉は農村
出身の成年男子であった。従来の先行研究では,農業生産合作社(以下,
合作社)が銃後の北部農村社会を支えたという議論が一般的である。しかし,
合作社の社会保障機能だけでは,戦時の北部農村社会の実態を十分解明する
ことはできない。
 本報告は,主に銃後の農村人口の大多数を占めた女性たちの経験と語りから,
当時の地域住民の生存戦略をめぐる新たな知見を提示することを目的とする。
特に,子供や老人のケアという家族の再生産機能に着目し,彼女たちの行動
規範から生存戦略の態様を明らかにしたい。
 本研究は,ハノイから南西に100キロの距離にある,ナムディン省のバック
コック村で2015年と2016年に行ったフィールド調査に基づいている。インタ
ビュー対象は同村の65歳以上の年配女性たち(とその夫)である。

(2)報告2 大野美紀子(京都大学・助教)
「マージナルな存在を生きる-ベトナム南部カトリック信徒の戦中・戦後史-」

 インドシナ戦争期ベトナム南部では,1954年前後の北部から南部へのカトリック
教徒のエクソダス,40~50年代南部におけるホアハオ教・カオダイ教団と
フランス軍・共和国政府軍との抗争など,宗教は,単なる個人の信仰に
留まらず,当該時期の政情と密接に関係し,ときに個人の生存戦略を大きく
左右した。
 本報告では,カトリック信徒のパーソナルヒストリーをとりあげ,戦中から
戦後にかけてカトリック信徒であることが個人にどのような社会的影響を
及ぼしたか,信仰を核として自身の生活を戦災から再構築している過程個人の
レジリエンスとして考察する。

(3)報告3 佐藤奈穂(金城学院大学・准教授)
ポル・ポト時代後における女性たちの生計戦略-カンボジア シェムリアップ州を事
例として

 カンボジアでは,1970年のロン・ノルクーデターを発端に勃発した内戦と
1975年からのポル・ポト時代,その後1979年から再び続いた内戦期に多くの
男性を失くした。ポル・ポト時代以降のカンボジア内戦はゲリラ戦を主とし,
州の中心部は農村地域に比して早い段階で治安を回復した。
 本研究では,カンボジアシェムリアップ州を事例に,州の中心部とその近郊
農村の女性たちがいかにしてポル・ポト時代後の世帯および地域の復興を担って
きたのか,女性たちの生計戦略とその活発な経済活動を生み出した社会および
経済的背景を明らかにする。

漢喃研究年次報告会の募集

ベトナム研究の国際MLから。

Thư mời viết bài tham gia Hội thảo quốc gia thường niên
“NGHIÊN CỨU HÁN NÔM NĂM 2018”
THÔNG TIN HỘI THẢO:
- Thời gian tổ chức (dự kiến): thứ Sáu, 31/8/2018 (cả ngày).
- Địa điểm tổ chức: Viện Nghiên cứu Hán Nôm, 183 Đặng Tiến Đông, Đống Đa, Hà Nội.
- Hình thức: Hội thảo khoa học, thuyết trình, thảo luận.
- Số lượng báo cáo dự kiến: 60 báo cáo.
- Kỷ yếu hội thảo có chọn lọc bài viết, dự kiến in xong tháng 11/2018, có chỉ số ISBN.
- Độ dài tham luận: 4000-8000 chữ.
- Quý vị học giả tham dự hội thảo vui lòng tự túc chi phí đi lại và ăn ở.
CÁC TIỂU BAN:
- Tiểu ban 1 (10 bài): Nghiên cứu di sản Hán Nôm Nam Bộ.
- Tiểu ban 2 (10 bài): Di sản Hán Nôm với khoa học công nghệ hiện đại.
- Tiểu ban 3 (20 bài): Nghiên cứu Hán Nôm.
- Tiểu ban 4 (20 bài): Tư liệu Hán Nôm.
THỜI HẠN:
- 10-20/7/2018: Gửi tóm tắt kèm toàn văn tham luận.
- 5-10/8/2017: Ban tổ chức gửi Thư mời tham dự hội thảo (Bản chính thức) tới các tác giả tham luận được lựa chọn tham dự hội thảo
- 31/8/2018 (thứ Sáu, cả ngày): hội thảo
- tháng 11/2018: xuất bản kỉ yếu hội thảo
Thông tin cụ thể vui lòng xem trong toàn văn Thư mời đính kèm.
Trân trọng!
Ban Tổ chức
QUÝ VỊ VUI LÒNG TAG GIÚP NHỮNG AI QUAN TÂM TỚI HỘI THẢO. TRÂN TRỌNG CẢM ƠN!

東南アジア学会関東例会のお知らせ

ううむ、ベトナムの漢越語の報告を聞きたいが。。。

今週末の4月21日(土)に、下記の通り、関東例会を開催致します。
多くの方々のご参加をお待ちしております。

**************

日時:2018年4月21日(土)13:30~17:45
場所:東京外国語大学 本郷サテライト4階セミナー室
*地下鉄本郷三丁目駅より徒歩5分(http://www.tufs.ac.jp/access/hongou.html)

☆第1報告(13:30~15:30)
報告者:津田浩司(東京大学大学院総合文化研究科・准教授)
題目:日本軍政期ジャワの華僑向け日刊紙『共栄報』の研究
コメンテーター:倉沢愛子(慶應義塾大学経済学部・名誉教授)
<報告要旨>
『共栄報(Kung Yung
Pao)』は、日本軍政下のジャワにおいて華僑向けに発行され続けた唯一の日刊紙である。当時のジャワの華僑社会の言語状況を反映し、華語(中国語)版とマレー語版とが別々に出されていた。本報告は、これまでその存在は言及されることはあっても、本格的に研究されてこなかったこの『共栄報』について、インドネシア国立図書館所蔵の原資料、および関係者の回想録を含む各種資料に基づきつつ、解題を加えるものである。
報告ではまず、『共栄報』が読者対象としたジャワの華僑社会とはいかなるものであったのかを大掴みで理解すべく、日本軍政が始まる以前の新聞等メディアを通した彼らの言論活動の状況について確認する。次いで、軍政下の情報統制の概要、および『共栄報』発行の経緯や編集体制等について明らかにする。最後に、『共栄報』の紙面の特徴について、原資料の撮影データを示しつつ指摘する。

☆第2報告(15:45~17:45)
報告者:佐藤章太(東京大学大学院・博士課程)
題目:ベトナム語の漢越語専門用語に見られる土着化現象~中等教育数学用語の体系的分析を通して~
コメンテーター:岩月純一(東京大学大学院総合文化研究科・教授)
<報告要旨>
ベトナムは歴史的に漢字文化圏に属したため、ベトナム語は現代に至るまでに非常に多くの漢語由来語彙を受容しており、その中でも体系的な漢字音で読まれる「漢越語」は、高級語彙や専門用語に多い。しかし、現代ベトナム語は漢字を使わず、アルファベットを用いており、かつては漢字で書かれた漢越語は意味面や文法面など様々な面で、土着化(ベトナム語的特徴を持つ変化)を起こしている。
本発表では、ベトナム中等教育の教科書に掲載されている数学用語を体系的に分析することにより、専門用語の漢越語においても、土着化現象が起きていることを指摘する。特に意味面では、ニュアンスの付与・意味明白度の違い・意味内容の変化について、文法面では語順の逆転について述べる。また、ベトナム人によって新たに創出された「越製」漢語についても指摘する。

例会終了後、18時から19時頃まで、同会場にて簡単な懇親会を予定しております。

ご不明な点は、関東例会(kanto-reikai[at]tufs.ac.jp)までお問い合わせください([at]を@にして下さい)。
また、関東例会のブログ(http://kantoreikai.blog.fc2.com/)も、
過去の例会の記録等を掲載しておりますので、合わせてご参照ください。

よろしくお願い申し上げます。

関東例会委員

オープンレクチャー(Fadjar I. Thufail先生)のご案内

東大での公開講演の案内が来た。

4月から1カ月間、東京大学文化人類学研究室に客員としていらしている
ファジャール・イブヌ・トゥファイル先生(インドネシア科学院)の
公開講義のご案内です。
脱植民地化と社会的知の(再)編成について、
インドネシアの文脈でお話しいただきます。

演題: Decolonization Movement in Indonesia: Nativizing Social Sciences
日時: 4月24日(火) 10:30~12:00
会場: 東京大学駒場キャンパス14号館4階407
http://www.c.u-tokyo.ac.jp/info/about/visitors/maps-directions/index.html

事前登録不要(無料)でどなたでもご参加いただけますので、
お誘い合わせのうえご参加ください。

Speaker:
Fadjar I. Thufail
Research Center for Regional Resources, Indonesian Institute of Sciences
Visiting Professor, Department of Anthropology, University of Tokyo

Title:
Decolonization Movement in Indonesia: Nativizing Social Sciences

Abstract:
In 1979, an Indonesian sociologist wrote a controversial article to criticize the title of “heroine” (pahlawan) awarded to Kartini, a 19th century Javanese woman said to be the first Indonesian woman who fought against suppression of women in tradtional society. Harsya Bachtiar, the sociologist, challenged the popular belief that Kartini was the first role model for woman rights activism. He points out the active involvement of Dutch scholars in producing knowledge about Kartini and discusses examples coming from places outside Java to argue that other women had occupied important social role before Kartini. The critique soon caught national attention and the Indonesian First Lady and feminists accused Bachtiar of denigrating the national hero.
The Kartini debacle broke out at a moment when Indonesian social scientists began to interrogate Dutch orientalist legacy in the production of knowledge on Indonesia. The controversy over Kartini is, therefore, a postcolonial critique and a part of decolonization movement that seeks to revive forms of “indigenous” knowledge production. This presentation is part of my current research to understand how intellectual critiques shape decolonization movement in Indonesia since the 1970s. This project analyzes how decolonization in Indonesia confronts legacies and predicaments shaped by Dutch orientalism, post Cold War capitalist modernism, Japanese technocratic and scientific paradigm, and local motion to nativize social science and humanities. These factors need to be examined to produce complex picture of decolonization movement that cannot be reduced to a simple portrait of postcolonial resistance in Indonesia.

プロフィール

ダオ・チーラン

Author:ダオ・チーラン
ヒツジ年生まれで写真のニワトリに深い意味はない。横浜で生まれ育った関東人だが、大学入学後現在まで関西で暮らしている。
本業は歴史学者で、専門は中・近世のベトナム史、海域アジア史、歴史学の評論・解説など。
趣味はパ・リーグを中心としたスポーツ、鉄道ほか。
このブログの意見はすべて筆者個人のものであり、いかなる組織にも関係ありません。

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