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明日

明日は(1)阪大グローバルヒストリー研究部門の東大との協力の打ち合わせ(12時から)で海域アジア史・歴史教育で今後なすべきことについて20分話す、その後奈良女子大に行ってジェンダー史のシンポに途中から出る(アジアジェンダー史の構築についての討議が予定されている)という掛け持ち。明日は他にもいろいろな会合や研究会があり、仲間もみんなバッティングで困っている。奈良女ではインドネシアやベトナム、海域アジア史などの個別報告が午前から予定されているのだが、阪大の打ち合わせが後から決まったので聞けない。なお奈良女の会は日曜日もあるのだが、こんなに色々重なると思わす宿泊を頼んでなかったので、夜は池田市の自宅に帰らねばならない。日曜は夜横浜の実家に行き、月曜日は東京で3つの会議・打ち合わせ。

さてさて、疲れが出ないようにしなければ。
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(歴史の公式)魔女狩りの先頭に立ったのはどういう人々か

この間、政府批判とか自分が所属する組織の批判をする人々に対して「イヤなら日本を出て行け」「イヤなら別の組織を探せ」というような攻撃がよく浴びせられる。別の面ではちゃんとした意見をもっている立派な知識人でもその手のことを平気でいう人がいる。
そこで思い出すのが、歴史の常識にしなければならない事柄の一つ。近世ヨーロッパで魔女狩りが荒れ狂った際に、先頭に立ったのはだれだったかという話。全体の割合などは知らないが、イベリア半島では「最近キリスト教に改宗したばかりの元ユダヤ教徒やイスラーム教徒」が魔女告発の先頭に立ったと言われる。これは「戦時中にバリバリの軍国主義者だった日本人が戦後に左翼が強くなるとその先頭に立つ」「都会に出てきたばかりの田舎者ほど都会を賛美し田舎をけなす」などなど歴史上に類例がたくさんある。要するに立場を変えた人間は信用されない。それを新たに自分が所属したところのマジョリティに信用させようと思えば、「昨日の仲間を叩く先頭に立つ」しかない。植民地で抵抗をあきらめて「植民地協力者」の道を選んだ人間が、反植民地運動をつぶす先頭に立たざるを得なくなるというのもよくあった話だ。
つまり「イヤなら出て行け」論や、その前提にある「不満な状況に陥るのは自己責任だ」という考えにも、最近成り上がった人々を含め、その陣営に「過剰適応」している人々がその先頭にたっているんじゃないかということ。それはより大きくいうと、自己責任論とか植民地支配などの支配構造に踊らされているというのは、何もマルクス主義でなくても明らかなのだが、こういう人々が増えてくれると、本当に魔女狩りをしたい人々、反植民地運動をつぶしたい人々は笑いが止まらない。反政府運動に立ち上がった若者に「大人に操られている」などとけなした人々もたくさんいるが、そういうい人々こそ「自己責任論」「イヤなら出て行け論」に「自分で操られている」というべきだろう。

海域アジア史研究会例会(1月26日)

【海域アジア史研究会1月例会】

・日時:2019年1月26日(火) 13時30分~17時30分頃
・場所:大阪大学豊中キャンパス文法経済学部本館2階 大会議室
 アクセス:http://www.let.osaka-u.ac.jp/ja/access
 ※豊中キャンパスマップ④の逆向き「コ の字」型建物が会場のある建物です(大会議室は左上隅に位置します)。大会議室には、③の総合図書館側の入口から入って、右手の階段をあがり、廊下を右側にお進み下さい。階段手前の右側の部屋が会場の大会議室です。

久々に「元老」のそろい踏み。

・報告者・報告タイトル(敬称略)
 
 藤田明良(天理大学)
 「Maritime museums of the east and west Eurasia ~南海1号沈船からロフォーテン諸島まで~」
  発表者が調査してきた各海の海事・水中考古・漁業博物館を紹介しながら、海と人間との関係の多様性や比較海域史の可能性等について参加者と議論したい。

 山内晋次(神戸女子大学)
 「対島島・済州島のミカンと女真の馬 ー高麗王権の中華秩序の一断面ー」

シンポジウム:アジアの海を渡る人々―16・17世紀の渡海者

とても行きたいのだがしかし都合がつくかどうか(溜息...)

シンポジウム:アジアの海を渡る人々―16・17世紀の渡海者
〔※事前申し込み・参加費ともに不要〕

・開催日時:
2月2日(土)13:30-17:30
2月3日(日) 9:00-17:30
会場:立教大学池袋キャンパス 太刀川記念館カンファレンス・ルーム

・タイムテーブル【※変更の可能性あり】:

2019年2月2日(土)午後:東シナ海を渡った人々
13:30-14:10 上田信(立教大学文学部教授、立教大学アジア地域研究所副所長)
シンポジウム開会の辞「渡海者・鄭舜功が観た日本―『日本一鑑』の日本認識―」
14:10-14;50 須田牧子(東京大学史料編纂所助教)
「遣明船の終焉と「倭寇図巻」の世界」
14:50-15:00 休憩
15:00-15:40 藤田明良(天理大学国際学部教授)
「1611年済州島地方官による「荒唐船」攻撃事件と島津氏の安南通交―新史料にみる琉球王子殺害事件の実相―」
15:40-16:20 米谷均(早稲田大学商学部非常勤講師)
「1612年、明からの帰途にて済州島と平戸に漂着した琉球進貢使について」
16:30-17:30
二つの科研:それぞれの目標・到達点、そして両科研の接点

2019年2月3日(日)午前:南洋を渡った人々
9:00-9:10
シンポジウム関連連絡
9:10-9:50 中島楽章(九州大学人文科学院准教授)
「レキオスを求めて――16世紀前期、ポルトガル人の琉球探索――」
9:50-10:30 岡美穂子(東京大学史料編纂所准教授)
「16世紀後半の南薩摩諸港と南蛮貿易」
10:30-10:40 休憩
10:40-11:20 山崎岳(奈良大学文学部准教授)
「漳州開港と閩南海寇」
11:30-12:50 昼食

2019年2月3日(日)午後:渡海者と国家権力
13:00-13:40 疇谷憲洋(大分県立芸術文化短期大学国際総合学科教授)
「流罪人・孤児・新キリスト教徒-ポルトガル海洋帝国における渡海者と境界人―」
13:40-14:20 宮田絵津子(慶應義塾大学商学部特別研究員、立教大学アジア地域研究所特任研究員)
「メキシコ・クエルナバカ市カテドラルに描かれた長崎26聖人殉教図―長崎発信、世界に与えた衝撃―」
14:20-14:30 休憩
14:30-15:30 李毓中(清華大学歴史研究所副教授)【通訳あり】
「遭難と紛争―1625年のポルトガル船ヌエストラ・セニョーラ・デ・ギア号の広東遭難を例として―」
15:30-16:10 久礼克季(川村学園女子大学文学部非常勤講師、 立教大学アジア地域研究所特任研究員 )
「台湾鄭氏と東南アジア・オランダ東インド会社」
16:20-17:20
パネルディスカッション
17:20-17:30 中島楽章
シンポジウム閉会の辞

<主催>立教大学アジア地域研究所 科研:基盤研究A(JP17H00931)「渡海者のアイデンティティと領域国家」研究代表者:上田信
<共催>科研:基盤研究B「16-17 世紀、東アジア海域の紛争と外交―日本・漢籍・イベリア史料による研究―」研究代表者:中島楽章(九州大学)
<問合先>立教大学アジア地域研究所 TEL/FAX:03-3985-2581 E-mail:ajiken(a)rikkyo.ac.jp

冷戦期の政治的殺害と移行期正義に関するワークショップ

冷戦期の政治的殺害と移行期正義に関してインドネシア(9.30事件後の虐殺)・アルゼンチン(国家再編過程時代の失踪等弾圧)・韓国(光州民主蜂起弾圧)の3ヶ国の事例を比較検討するワークショップを開催します。以下はプログラムの簡略版です。登壇者のプロフィールを含めた詳しいプログラムが欲しい方はご連絡下さい。

松野明久
大阪大学大学院国際公共政策研究科
matsuno(a)osipp.osaka-u.ac.jp

Workshop
Political Killings: modes of repression and transitional justice

12 February, Tuesday, 2019
10:00-16:30

Conference Room, 6th floor,
Osaka School of International Public Policy (OSIPP), Toyonaka Campus, Osaka University

The workshop explores three cases of political killings from the cold war period in a comparative perspective with particular foci on modes of repression and transitional justice. They are the oppression of the Gwangju Democratic Uprising in the Republic of Korea (1980), the post-9.30 massacre in Indonesia (1965-1966) and the state violence under the military rule in Argentina (1976-1983). In all cases, the military was the primary machine of repression and the operation to annihilate the “enemy" was thorough in its intension. But the processes of transitional justice in three countries vary in scope and depth depending on power relations in post-dictatorship politics. The workshop analyzes factors behind the differences and discusses challenges ahead in transitional justice.

Program

10:00-10:10 Opening

Session 1: Korea
10:10-11: 50
Mr. Jinwoo Park, Director, Research Department, May 18 Memorial Foundation (Gwangju)
“The May 18 Democratic Uprising and Transitional Justice”
Comments: Prof. Kwansoo Yang, Guest Professor, Osaka University of Economics and Law

Session 2: Indonesia
13:00-14:30
Dr. Sri Wahyuningroem, Lecturer, Universitas Pembangunan Nasional Veteran Jakarta
“Where to Now? In Search of Justice in the Post-Transitional Justice of Indonesia”
Comments: Mr. Dianto Bachriadi, Visiting Scholar, Center for Southeast Asian Studies, Kyoto University

Session 3: Argentina
15:00-16:30
Prof. Gabriela Águila, Professor, National University of Rosario
"Repression in Argentina during the 70s: state violence and processes of justice”
Comments: Dr. Chie Ishida, Assistant Professor, Waseda University

For more information, please contact:
Akihisa Matsuno
Osaka School of International Public Policy, Osaka University
Email: matsuno(a)osipp.osaka-u.ac.jp

グローバルヒストリーの中のベトナム阮朝

グローバルヒストリー・セミナー(海域アジア史研究会・科研「強制栽培制度の比較史」共催)

「極限のナショナルヒストリー」とも言える状況にあったベトナムの歴史学界は、20世紀末からグローバルな関係性を追求する方向に大きな変化を遂げつつあります。その中で現れた新世代のリーダーの一人であるリエムさんに、19世紀阮朝の新しい像を紹介していただくことになりました。現在の領土や国家アイデンティティの原型を確立させた阮朝期をどう位置づけるか、近世後期ベトナムとそれを取り巻く地域の社会経済変動にグローバル/リージョナルな観点から取り組む日本の研究者とどう対話するかなどの点で、興味深いセミナーになると期待しています。ふるってご参加ください。
なお講演は英語でおこなわれます(質疑は英越その他、通訳もあり)。

講師: Vu Duc Liem
(Hanoi National University of Education, University of Hamburg)
コーディネーター: Ohashi Atsuko (Nagoya University)
題目: State and Society in Early Nineteenth Century Vietnam: The Quest for a New History
日時 12月4日(火) 16時-18時
会場 大阪大学文学研究科本館2F大会議室

問い合わせ先
大阪大学文学研究科・桃木至朗
momoki(a)let.osaka-u.ac.jp
プロフィール

ダオ・チーラン

Author:ダオ・チーラン
ヒツジ年生まれで写真のニワトリに深い意味はない。横浜で生まれ育った関東人だが、大学入学後現在まで関西で暮らしている。
本業は歴史学者で、専門は中・近世のベトナム史、海域アジア史、歴史学の評論・解説など。
趣味はパ・リーグを中心としたスポーツ、鉄道ほか。
このブログの意見はすべて筆者個人のものであり、いかなる組織にも関係ありません。

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